【土浦点描】黄金に枯れた茎は、生あるレンコンを繋ぐ輝き。

 秋の深まりとともに、蓮田に広がる風景が大好きです。
 青々した広い葉、ぽっかりと浮かぶ瑠璃色のハスの花の頃も好きです。
 そして、それ以上に、秋になり、葉が枯れ、今まさに掘り取られる準備に余念ない地中のハスの姿を想像することが好きなのです。
 夕日の赤い光が、茶色に枯れて、太めの茎を金色に輝かせています。
 それは、死を迎える枯れ姿ではなく、地下にあって生きる息吹のあるレンコンへの生の形に見えて仕方ありません。
 生死を繋ぐ輝きを感じるのです。
 081