今日は、所属する茨城県議会保健福祉委員会の県内調査として、筑西市に特別養護老人ホーム「しらとり」とつくば市に筑波大学付属病院を訪問しました。
まず、特別養護老人ホーム「しらとり」では、玄関をくぐった広々としたロビーから驚きがあります。ロビーは、歓迎のアロハ、南国の別世界の雰囲気に包まれ、調度品はホテルと同様に配置されていました。
ここは、「施設らしくない施設」を目指し、在宅以上のサービスを追求しています。設備は、足湯や中庭庭園、また各ユニットは「ハワイ」「バリ」「タヒチ」等と名付けられ、壁のクロスも特色ある使用になっています。さらに、筋トレのできるリハビリ施設も充実しています。
更に、特徴できなことは、施設内通貨「ベリー」を発行して、入所者が自らバイタルチェック等を行えば決められた「ベリー」を獲得し、「ベリー」でサービスを受けたり買い物ができたりする工夫があります。今では、「しらとり銀行」が始まるなど充実しており、何よりも「ベリー」を稼ぐことや貯めることを意識することでリハビリ効果が上がっているという事です。入所者の皆さんが各々透明のケースに「ベリー」入れて携帯している姿は施設内通貨の成功を感じさせます。
また、本施設が、ほぼ理想的な利用者を獲得し、財務内容も充実していることは括目すべきであり、日頃の努力に敬意を表したく考えます。また、施設内託児所や地域交流の充実は県内トップクラスの運営と言えましょう。
午後の筑波大学病院は、五十嵐病院長他の中枢の皆さんから、「筑波大学付属病院の概要について」「PFIを用いた病院再開発整備について」「つくば国際戦略総合特区・次世代がん治療(BNCT)の開発実用化への取組み」について説明を頂きました。
筑波大学付属病院の今後として、更に「新新棟」改築(44,400㎡ 平成29年10月供用計画)が話されるなど産官学連携の新事業等更なる発展が期待されます。
更に、PFI事業についても、本事業の利点や課題に対する不快の考察の下で計画が進展しており素晴らしい成功例になるものと考えます。
今後は、減価償却のカーブとキャッシュフローを正確に把握しつつ財政面での成功が求められます。それは、診療報酬の改定や、社会保障制度の変遷の中で今後位置づけられる医療制度に適確に対応できるかどうかであり、加えて医療設備等の日進月歩に対して先行や追随できるかのガバナンスの問題です。
ともあれ、大学病院部ある利点を最大限活かして、医療の進歩と医療に係る人材の育成に日本先端のランナーであって欲しいと願います。