【ホンダ太陽】「何より人間-夢・希望・笑顔-」ノーマライゼーションの最先端で最高品質の製造・開発を実践。

 ホンダ太陽株式会社、ホンダR&D太陽株式会社。
 ホンダの名を冠する両社は、本多技研工業㈱創業者本田宗一郎氏と社会福祉法人太陽の家創設者中村裕博士の劇的な出会いにより誕生し、その理念は「障がいのある人達の社会的自立の促進」を実現すべく設立された特例子会社です。
 しかしながら、両社において障がい者と健常者の差異はないと実感しました。製造業において、「品質は人がつくる」とすれば障がい者の働ける環境そのものが品質向上に寄与していると拝見しました。
 ホンダ太陽㈱では、全従業員189名中94名が障がいを持ちその中で58名は重度の障がいをもって働いています。ホンダR&D太陽㈱では、全従業員44名中37名が障がい者でありその中で34名が車イス等で作業する重度の障がいがあります。そして、両社は立地する日出町でNO1の納税をする儲かる会社であるという事です。これはすごいことだと思います。企業は継続し雇用を守らなければなりません。だから甘えはないと考えます。私たちの心や先入観にある障害こそが問題であると感じます。
 もちろん並大抵の営業努力ではなかったそうです。リーマンショック以降の日本の製造業の姿そのままに両者は受注の減少の危機があったそうです。それでも機械の合理化をすれば人員が不要になり、人の手でなければならない作業は人件費の安価な海外に行くという中での努力です。そこで、考えられたソフト開発への挑戦があり、あくなき可能性への挑戦があったようです。
 車イスで働くための職場環境の追及は、ユニバーサルデザインのハードと共にソフトでも日本の最先端を走っています。「会社まで車で来られるのならば十二分に働ける」。給与をはじめとする待遇も全く変わらない実力主義の会社を拝見しました。
 

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