年金積立金の管理及び運用を司る「年金積立金管理運用独立行政法人」は、7月6日付けのホームページで、平成23年度の運用状況を発表しました。
①収益率は、2.32%
②収益額は、2兆6092億円
③年度末運用資産額は、113兆6112億円
④平成13年度自主運用開始からの収益額は、13兆9986億円
以上が、年金積立金のパフォーマンスです。
年金残高は、これ以外に優先返済される貸出金があります。
この概況を見ると、欧州債務問題や米国景気の減速懸念による収益悪化の場面を乗り越えて、年度末の主要中央銀行の追加緩和や欧州債務問題の進展から市場環境の回復があったことが分かります。
運用パフォーマンスを見ると、外国債券4.77%、国内債券2.92%と年金運用収益が、国際市場環境の影響を免れない状況が分かります。
それでも、構成比から見れば国内債券に62.64%、外国債券8.65%となっており、リスクウエイトにはさほどの心配を感じません。
安定的な年金財政は、この管理運用法人に委ねられているもので、一層の努力で堅実・安心の管理運用を期待したいと思います。