先日、茨城県の指定金融機関でもある常陽銀行の支店を訪ねたところ、同行が「第四回フード・アクション・ニッポン・アワード2012」を受賞したとの報をお聞きしました。
同賞は、農林水産省が主催するもので、東日本大震災における被災地の食と農の復興に寄与する優れた取組に与えられる「食べて応援しよう!賞」の受賞ということです。
具体的には、昨年度、東京・日本橋、茨城・水戸偕楽園で開催した「がんばっぺ!茨城・福島100園試食店」の取組に対するものです。
茨城・福島の地元の誇る銘品を1品あたり100円で提供し、試食により気に入った銘品があれば通常購入するものです。100円試食とは言え、お得な銘品のお求めやすい提供は、気軽に茨城を親しんでいただくキッカケになったものです。
この成果は、東京で、3日間の来場者約10,000人、茨城で、3日間35,000人の来場者があったことに顕著です。
濃い緑の丸い背景に白抜きの「100円試食店」は、シンプルに、地元密着の銀行の心意気を示しているようです。この運動は、各地に広がりを見せているとも聞いており、多くの方が気軽に、地方の銘品に親しみ、食わず嫌いや買わず嫌いを克服していくことが、本当に大事だと考えます。
銀行はこの企画運営に相当の力を尽くしたことでしょう。銀行業を離れた分野もあったに違いありません。それでも茨城県密着の心意気が伝わる復興支援の力強い企画だと思います。