【麻生元首相講演】本総選挙は、民主党3年政権運営の総括が絶対要件、そして総合力で政権担当能力を見極めるべきだ。

 麻生太郎元首相の時局講演会に出席しました。それは、来る衆議院選挙小選挙区茨城6区の丹羽雄哉講演会の総決起大会にでのものです。
 麻生元総理は、民主党の政権運営を振り返って、いわば「仮免」の未成熟な党に「政権選択」というシングルイシューで任せてしまった。として、次のくるシングルイシューは、日本維新の会や日本未来の会のような、今度は「無免許」に対して、国民が選択してしまうという危険性を感じると例えていました。
 この意味は、自民党は、総合力のある政党ということが言いたかったようです。加えて、自公は野党共闘しているとまで述べて麻生節を炸裂されました。
 マニュフェストについては、手段と目的の混同がある。民主党もマニュフェストは、いわば「やるやる詐欺」ではないかとまで話し、「おれおれ詐欺」は、2回引っかかるらしいから注意しようと呼びかけました。
 この意味は、政権政党は「実行できるものを約束」することと言うことであり、景気回復の処方箋が今必要だと述べました。加えて、戦後何度も不況と言われる時があったが、それはインフレにおける不景気であった。現在はデフレ下の景気対策が必要と指摘し、戦後に経験ない事とすれば、歴史に学ぶべきであると述べ、1930年代のデフレ不況を脱出した高橋是清に学ぶことだとしました。
 そして、この高橋是清に学んだのが、アメリカのルーズベルト大統領の「ニューディール政策」であり、金融緩和・財政出動・成長戦略を徹底して実行することで、これからの景気回復に政権を獲って邁進したいと述べました。
 いわゆる麻生節の講演会は、テンポ良く進み、大胆な例示も受け入れられる講演会の面白さを垣間見るものとなりました。
 それにしても、自公の政策的な差異は余りない事を感じます。丹羽雄哉氏の政策には、軽減税率もあり、TPP反対もあり、社会保障の方向性も近いものがあります。選挙が政策の一致を目指すものならば、選挙のあり方も変わるかも知れません。
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