潮来市日の出地区を訪れて、液状化からの復旧状況を視察して参りました。
一言で言えば、「生活インフラ復旧で精一杯、本格復興へ入ったばかり」です。各道路も復旧査定は終了したものの工事そのものはスタートしたばかりのように見えます。今も道路の段差や勾配は激しく、水準となる位置はどこなのかも分からない感じがします。地中の上下水道の位置と居宅等の建物の排水設備のレベルが逆流しないのかが今も心配です。
県営日の出住宅は、多くの建物がジャッキアップされており、基礎下の支持基盤間での鋼管杭の貫入やセメント系グラウド在の注入による地盤の固定化が進められているようです。
この風景を見ると、復旧施工後の建屋の価値とは何か、今後の安全性や品質の保証はどうか、今後は建物の保険等により再築の費用弁償に備えるべきではないかなどを考えてしまいます。
そして、県営住宅だからできるこの工事を、一般家庭で可能なのかを思うとき忸怩たる思いを持ちます。この日の出地区の造成前の湿地や沼地の様子などを聞くにつけ開発のあり方を根本的に問い直さなければならないと思います。