【常磐線フリーきっぷ】利便性と割安感から人気の商品、JRも沿線自治体も協調して乗降客増加に努力しよう。

 本日は、東日本旅客鉄道株式会社水戸支社を訪れ、今年3月31日で発売が終了した「都区内フリーきっぷ」「都区内・りんかいフリーきっぷ」の復活を求める要望書を提出して参りました。
 この主旨は、以下の要望書のとおりであり、今回は、常磐線沿線自治体である土浦市・石岡市・龍ヶ崎市・取手市・牛久市・かすみがうら市・小美玉市・阿見町の公明党議員が連名で提出したことに特色があります。
「都区内フリーきっぷ」「都区内・りんかいフリーきっぷ」の復活、
または、これに替わる対応策を求める要望書
 平成25年3月31日付をもって「都区内フリーきっぷ」および「都区内・りんかいフリーきっぷ」の発売が終了しました。貴社は、発売終了の背景を、Suicaの利用定着やPasmoの相互利用開始を挙げ、発売機で買う切符からIC乗車券への移行を図りたいと説明しています。
 フリーきっぷは、2日間の有効期間もさることながら、都区内・りんかい地域間を自由に乗り降りできる高い利便性が、割安感とともに高く支持されてきました。発売停止に際して、常磐線沿線住民からは、失望の声があがったことはご承知のことと存じます。
 発売終了から3ケ月を経過した現在。私たち公明党各市議団には、今も連日のように「都区内フリーきっぷ」「都区内・りんかいフリーきっぷ」の復活を求める声が届けられ高まっております。
 つきましては、JR常磐線を利用する県南地域住民の求める「都区内フリーきっぷ」「都区内・りんかいフリーきっぷ」の復活、または、これに替わる対応策を要望するものです。
                                           以上
 JR常磐線の現況は、旅客数の減少傾向が続いています。特に牛久駅や佐貫駅など30年前に大きな住宅団地ができ東京通勤者のいた地域が、定年により常磐線通勤が大きく減少したことによります。
 東京駅乗入れについても、乗入れ本数を乗降客数で配分すると高崎線に劣後するとも言われています。
 そして、本来は常磐線利用者増強を目的にした企画商品である同フリー切符もまた利用者の減少していることが発売停止の要因であり、JRとしては紙ベースの乗車券からICベースの乗車券であSuicaへの一本化も企図しているようです。本質的には、通年の割安商品を整理して収益力向上を目指していると思われます。これらは私企業であるJRの選択としては理解できますが、フリー切符利用客の利便性をもっと考慮しても良かったのではないかと考えます。
 本日の要望書は、JR本社に伝えられるものです。これだけの常磐線沿線自治体の議員の要望は、地域住民の要望そのものであることを理解して対応して欲しいと考えます。
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