【給食センター】現センターは老朽化著しい、1センターで安心・安全、理想の給食を児童生徒に提供しよう。

 土浦市立学校給食センター再整備基本構想策定委員会が開催されたことから傍聴して参りました。
 土浦市の給食センターは現在2か所で運営され、ともに建設後約40年の老朽化にあります。この市接面の課題は、①老朽化による耐震性確保不足 ②同時に設備の老朽化 ③衛生管理基準の順守に課題 ④食物アレルギー対策が万全とは言えない ⑤食育機能がない ⑥現在地が住居専用地域にであり本来は工場扱いの土地選定が必要などが上げられます。
 そこで、今日の策定員会は、土浦市学校給食センター再整備に向けた基本方針を
 ①「安心・安全」につながる設備・昨日を有した学校給食センター
 ②望ましい食環境が提供できる学校給食センター
 ③食育・地産地消が推進できる学校給食センター
 ④環境負荷低減に配慮した学校給食センター
 ⑤合理的・効率的に給食が提供できる学校給食センター
 が、今までの討議を踏まえて提示され検討されました。
 委員各位の意見は、①給食センターに食糧備蓄等の防災拠点機能を持たせられないか ②食物アレルギー対策について更に記載を ③食育に対する学びの機能強化、児童生徒の他親や地域を巻き込む ④残渣に対する対応などの意見が出されました。
 給食センターの防災機能強化は、災害発生時に炊き出し等の拠点化を連想させるものです。しかしながら、米飯などの主食は茨城県給食会から調達しているため炊飯設備がないことに加え、設備することの費用対効果や同会を退会する議論はなかなか成立しないなどが上げられます。また、給食センターは食糧備蓄より適切な調理推進をするところであり、防災備蓄は別途各に各避難所が担うものです。その意味で、期待する給食イコール炊き出しにはならないと考えます。
 今回の施設設計には食物アレルギー対策のため部屋の分離等が明確になっており高く評価できます。
 食育は本当に難しい課題です。今日の発言の中に、ある児童が魚の骨がのどに刺さって病院に行った事例が紹介され、今は骨のない魚がスーパーに売られているとありました。そして、家族が一緒に食事をしない現状や、嫌いなものは残せば良いという親の考え方が食育を難しくさせているとも話されました。
 さて、話題にはなりませんでしたが、建設計画の中でも事業処方の検討は大きな課題です。今回は代表的な事例を定時していますが、私はできれば民間の活力を活かすPFI方式を推奨したいと考えます。メリットデメリットの比較は更に詳細であるべきだと思います。実施されれば土浦市初の事業手法ですので期待します。
 
 

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