【新自由主義】自己責任論の弱肉強食の心を打破して、他者を慈しみ想像する心の豊さを開拓しよう。

 台風18号が東日本太平洋側に上陸する可能性が高くなっています。
 今朝は、断続的な豪雨の音に驚いて目覚めましたし、午前中開催連れた各地の敬老会は本当に皆さまお集まりになられるのだろうかと思いつつ車を走らせました。
 土浦市に降る雨は午後から上がり晴れ間も見えましたが、毎年恒例のまちかどジャズの開催は中止されました。屋外で聞くジャズを楽しみにしていました。もちろん生ビールもですが、多くの方と出会い話すことのできるシーンをいつでも大事にしたいと思います。
 自宅で、月刊誌「第三文明」9月号を拓きました。中に、脳科学者茂木健一郎氏への質問コーナーがあり興味を持ちました。問いは、「新自由主義、自己責任論についてどう考えるか」です。
 茂木氏の回答の概要は、
 ・「新自由主義」は、市場で厳しい競争のなか、個人の責任や工夫で道を切り拓いていく生き方や社会のあり方をいい、「自己責任論」は、努力しない者、競争で負けた者は人生で不利益を被っても仕方ないというもののようだ。
 ・確かに努力しなければイノベーション(技術革新)は起こらない。市場の中で競争を重視する「新自由主義」は役立つ。
 ・しかし、日本で喧伝されている「新自由主義」「自己責任論」は、偏りと考え違いがある。重大な誤解は、社会の発展は他人との競争を続け蹴落とすという「弱肉強食」しかないと言う世界観であり、本当のイノベーションは「弱肉強食」からは生まれない。
 ・例えば、アップルの2人創業者、スティーブ・ジョブとスティーブ・ウォズニアックを支えていたのは、競争ではなく「友情」だ。天才的な感覚と実務の才能、2つの個性が無ければアップルは生まれなかった。
 ・成功した経営者は、全て自分一人で成し遂げたと思っている人はいない。世界は、市場競争大切にしイノベーションを重視するからこそ「友情」を大切にしている。
 ・日本の「自己責任」という冷たい言葉で他者を突き放す日本の一部の風潮は間違っている。これは、得意な受験戦争に原因があるのではないか。このままでは日本発信のイノベーションが育まれないと危惧する。
 と言うものです。
 「冷たい心根」を感じることがあります。そんな方をよく見ると、自分が一番勝っていると勘違いされている場合が多いと感じます。他者への慈しみと他者への想像力を豊かにすることが重要だと考えます。
 

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