【あまちゃん】あまちゃんロス症候群はもう少し続きそう。ビデオ見るたびに発見する喜びがある。

{あまちゃんロス症候群」が今も抜けない私が公明新聞を見ていると、なんと公明新聞にも「あまちゃん」の記事がありました。今も鈴鹿ひろみが「潮騒のメモリー」を歌い、「三代前からマーメイド 親譲りのマーメイド」に感動している私がいます。
 
 公明新聞は、ドラマの後半を、東日本大震災と向き合うという観点から書かれています。現在放送されている「ごちそうさま」も高視聴率のようですが、私は見ていないと事実もあります。
 以下は、公明新聞10月4火の記事です。
 9月28日、大人気のうちに終了したNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」。笑いと涙で視聴者を引きつけながら、終盤には東日本大震災と向き合うという、難しいテーマを持ったドラマでした。
 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の最終回の視聴率は、関東地区で23.5%だったことが分かりました。(ビデオリサーチ調べ)
 すべての放送の平均視聴率は20.6%で、過去10年の連続テレビ小説の中で「梅ちゃん先生」の20.7%に次ぐ2位の数字です。
 あれだけの人気の割に…と思う方もいると思いますが、午前7時半から放送されたBSプレミアムの視聴率は期間平均で5.5%、さらにお昼の12時45分からと夜の11時からのBS放送と、1日4回の放送やビデオでの視聴を合わせたらもっと高い数字になるのでしょう。
 実際、ヘビーなファンの間では、7時半からの“早あま”を見て、8時からの“本あま”、そして“あま終わり”に、有働アナウンサーとイノッチのリアクションを楽しみ、ツイッターで感想を書き込み、夜の“遅あま”を見て寝るという方もいたようです。
 番組の終盤に「#あまちゃん」で、ツイッターを検索すると、「来週からあまちゃんのない朝が始まる」とか「ついに終わってしまうのか」などとドラマの終了を嘆くつぶやきも多くなり、「あまちゃんロス症候群」(番組終了に伴い日々の楽しみを奪われることで生じる喪失感)に悩むファンが続出しました。
震災はどう描かれたのか
 「あまちゃん」の舞台となったのは、東北・北三陸の小さな田舎町。
 物語は、そんな町にやって来た高校生の少女を中心にした、2008年夏から2012年夏までの成長のストーリーです。
 終盤では東日本大震災が発生し、この町も壊滅的な被害を受けるのですが、宮藤官九郎の脚本では、震災を表現するのに実際の揺れの映像や津波の映像などが使われることは一切ありませんでした。
 地震の様子は、東京で突然大きな揺れに襲われたアキちゃんや、同じ頃、上京のために北三陸鉄道に乗っていたユイちゃんの視点で描かれ、ナマな映像を使わなくても、視聴者の想像力によって震災の怖さを伝えられることを示しました。
 そして災害の悲惨さよりも、その後、たくましく立ち上がる人々の姿を気負うことなく淡々と描いてみせたのです。
 かけ声だけの復興をチクリと皮肉り、地元の気持ちを代弁しながら、笑いでオブラートにくるみ、前向きに進もうとする人々を描いています。
 地元の人々の共感を得ることができたのも、そのように大げさに構えることなく自然体で被災地の本音が描かれていたからでしょう。
個性的な脇役たち
 「あまちゃん」の魅力のひとつは個性的な脇役がたくさん出演していたことです。
 毎日ドラマを見ているうちに、視聴者は一人一人の出演者に親近感をおぼえ、まるで知りあいの人を見るように、その演技を楽しんでいました。
 彼らの多くが小劇場の出身というのも今回のドラマの特徴でしょう。
 荒巻プロデューサーを演じた古田新太は「劇団☆新感線」、北三陸の海女仲間の今野弥生を演じた渡辺えりは「劇団3◯◯(さんじゅうまる)」、安部ちゃん役の片桐はいりは「ブリキの自発団」、メガネ会計ばっぱ(長内かつ枝)役の木野花は「青い鳥」、観光協会菅原保役の吹越満は「WAHAHA本舗」と、それぞれ小劇場で今も活躍する役者です。
 そして何より脚本を書いた宮藤官九郎が「大人計画」の所属。「大人計画」からは喫茶店のマスター役の松尾スズキ、副駅長の吉田役の荒川良々、磯野先生役の皆川猿時、アイドル評論家ヒビキ一郎役の杉村蝉之介なども出演していました。
 昔はテレビなどとは縁遠かった小劇場の役者さんたちですが、今ではそのようなことはなくテレビにも出演し、強烈な個性で、なくてはならない存在になっているようです。
希望を予感させるラストシーン
 作者の宮藤官九郎は、新聞のインタビューで、「東北の人たちがゲラゲラ笑いながら15分見てくれたらいいなという思いはずっとあった」と語っています。事実放送中には東北の知人や視聴者から作品を楽しんでいるという声が多く寄せられたそうです。
 ラストは、アキちゃんとユイちゃんが北三陸鉄道のトンネルを通って、光に向かって駆けて行くシーンで物語は終わります。
 その先にあるものは何なのか。二人の後ろ姿に、明るい未来が待っていると描かれているわけではありません。
 ただ、長い間、彼女たちを親しい人のように見守って来た私たち視聴者は、この後の幸せを願わずにはいられない気持ちで、その後ろ姿を見送りました。
 ドラマの最後にアキちゃんとユイちゃんは「東北」そのものの象徴として描かれたのかもしれません。
 このドラマ全編を貫いていた軽やかさと明るさは、東北の人々を元気にしてくれる力になったことでしょう。そして東北以外の地域に暮らす人々には、改めて東北に目を向けさせるきっかけにもなったのではないでしょうか。