【社会福祉大会】地域に広がる福祉の連携は、笑顔の支え合いであり、地域の絆に安心安全のまちづくりがある。

 茨城県、社会福祉法人茨城県社会福祉協議会、社会福祉法人茨城県共同募金会が主催する第63回茨城県社会福祉大会が茨城県立県民文化センターで盛大に開催されました。
 本年も、民生委員・児童委員、社会福祉施設職員、社会福祉団体関係者、社会福祉援護功労者、共同募金運動奉仕者、社会福祉自立構成者などに長年の功労ある1332個人・団体が茨城県知事表彰をはじめ晴れがましく受賞されました。
 今日の大会は、オープニング・アトラクションとして2本のロープを使って跳ぶ縄跳び「ダブルダッチ」が会場を沸かせたあと、先天性四肢欠損症で生まれながら、小中高と普通学校に学び、水泳で100mを泳ぎ、高校ではチアリーディング部所属ていた明るい笑顔の佐野有美さんの「あきらめない心」との記念講演がありました。
 佐野さんは、愛知県から今日二度目の茨城訪問も、すべてを楽しむ心で不安よりワクワク感で来ましたと述べ、今日一日が終え自宅に戻っても決して「疲れた」とは言わない「今日は楽しかった」と言える日にしたいとして「前向きになりたいと思って生きたている」と話されました。
 自身が成長するにあたって一番の障害は、自身の持つ身体的なハンディではなく、「前例がない」という大人たちの言葉であったが、母が打ち破ってくれた。その母が反対したのが水泳であったが、ここでは父が「やってみなければ分からない」と言ってくれ、バタフライならぬ「有美泳ぎ」を編み出して100mの泳ぎができた。つまり、自分がやれる方法を工夫することで、他人と比較しない生き方を学んだと述べました。
 だから、「できる、できない」ではなく、「やるの、やらないの」であり、「だって」「でも」「どうせ」は言い訳の言葉である。また、高校の先生から、遠慮について教わった。その先生は、優しくも厳しく「いつまで待っても体は治らない。口があるのだから、遠慮なく自分の意見を言うべきだ」であった。この時から、チアリーティングの一員として仲間に意見を言いうことから本当の仲間ができた。だから、心からの「ありがとう」が言える。「ありがとう」の反対は、「当たり前」ではないか。感謝がないこの言葉は嫌いだ。
 四つの大切にしている言葉が有る。①ありがとう ②笑顔 ③支え合い ④絆である。一歩踏み出す勇気、挑戦の先に失敗はないと思っている というものでした。
 詩集を発刊し、ラジオのパーソナリティー、CDの発売など、有美さん自身が輝く青春を力いっぱい歩んでおられました。感動の講演を聞かせて頂きました。
 このあと、功労の表彰を前に、関正夫茨城県社会福祉協議会会長は、「社会福祉は変化している。介護は生前供養ではないか」と介護に望む姿勢を強調しました。橋本茨城県知事は、「人口減少、超高齢化だからこそ、世代を繋いでいく施策が重要」と述べました。
 大会は、大会宣言を採択して終了。地域に広がる福祉への奉仕が輝く大会となりました。
 

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