【委員会県内調査】「いつまでも、私を忘れない」「合掌深敬」と理念の追求と実践が地域に根ざし先進のケアを実現する。

 私の所属する茨城県議会保健福祉委員会は、本年最後となる県内調査を実施、日立市「特別養護老人ホーム山水苑」と高萩市「社会福祉法人同仁会・同仁会子どもセンター」を伺いました。
 特別養護老人ホーム「山水苑」では、同苑が取り組む幅広い地域交流活動とユニットケア法式ホームの先進として厚労省の推進する「ユニットリーダー研修」の内容等を調査しました。
 地域の要望ににより設立されて山水苑は、立地そのものが表す「大自然に囲まれた、至福を育む光の空間」であり、運営の方針は、「いつまでも、私らしさをわすれない」でした。ホーム施設を回らせていただくと行き届いた生活空間があり、入所者一人ひとりのニーズに応えた時間や対応が徹底されているようです。
 また、「リーダー研修」は、開始そうそうとお聞きするも同苑の特色を活かす研修が行政機関等と連携して行われるものと理解しました。質の高い先進のユニットケアを広く普及して欲しいと願います。
 次に、伺った「同仁会子どもセンター」は、家庭の事情で親元を離れなければならない子供たちの成長の場として長きにわたり県内の中核となって活躍される施設です。家庭の事情に虐待が多いことは憂慮すべきことです。そして、お聞きすると虐待と「誰にでも起きうること」であり、決して特別なひとではないという理解と、虐待という負の連鎖を防止するために惜しみない愛情を注いでいることをお聞きしました。加えて、「人として信用・信頼されること」こそが虐待防止の本質であるとは本当に考えさせる言葉です。
 さらに、思春期の成長にある子供たちと相対する時に、子供たち行動や心を受け入れながらも屹立として対応する難しさがあるとお聞きしました。地域にあって必ずしも問題行動を起こさないとは限らない状況に少ない人員で対応される職員の皆様には頭の下がる重いです。
 屈託のない笑顔の乳児や、しっかり挨拶の出来る小学生など、私たちの接した子供たちは明るく元気のようです。そして、両親や保護者との関係は一定の緊張感があると想像すると私自身は悲しみと社会の矛盾を感じ、親をも含む教育の重要性を感じます。
 同仁会の綱領は、「合掌深敬の心」とお聞きしました。仏教思想に根ざし、戦後から身寄りのない子供たちを育てたご努力に感謝したいと思います。
 

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