公明党の山口那津男代表は24日夕、国会内で記者団に対し、安倍晋三首相の施政方針演説について、大要、次のような見解を述べました。
一、連立政権1年の実績を踏まえ、明確に政権合意に沿った主張が表れていた。経済再生を進めて好循環を実現する国会と銘打った。被災地の復興加速も前向きな主張でリードしようという姿勢は評価していい。消費税率引き上げは社会保障の強化のためということで、公明党が主張してきた難病対策の充実などが明示された。人材や産業基盤の育成にも配慮し、期待の持てる主張だった。
一、外交課題については、「積極的平和主義」についてかなり説明している。平和国家としてのこれまでの歩みを、今後もしっかり歩んでいく明確な決意を述べた。この点は共有する認識だ。冷戦後の変化をもとに議論すべき課題についても指摘されたが、これは今後の国会論戦で方向性を見いだしていく課題だ。
一、中国、韓国との関係はいまだ改善していない。そこを首相が自覚し、打開の姿勢を示しているが、その首相自身の行動をこれからも強く期待し、与党として補完しながら関係改善に努めなければならない。
一、沖縄の基地負担軽減や振興に対する国の支援は、誠意をもって進める決意を述べていた。われわれも共通の認識だ。
一、公明党としては、国民の現場の状況、感覚をつかんだ上で、与党として(首相の施政方針を)補い、国民の不安や懸念にも応えられるように論戦をしていきたい。