茨城県地域医療支援センターが主催する「総合的な診療能力について学び考えるシンポジウム」が開催されました。
シンポジウムは、筑波大学医学医療系教授我妻ゆき子氏の特別講演「臨床疫学を学ぶ意義」があり、第1部は、我妻教授とオレゴン健康科学大学家庭医療科大西恵理子助教授と京都大学国際高等学院河合江理子教授のトークセッションがありました。
セッションは、三人の海外での経験をもとに、コミュニケーションとプレゼンテーションの方法ついて話があり、日本と外国の文化を越えて、伝えるべきを伝えることの重要性を学びました。
第2部は、在宅医療の現場と総合的な診療及び総合診療医について、医療法人アスムスの太田秀樹理事長、筑波大学附属病院総合診療科教授り前野哲博総合臨床研修センター長のプレゼンテーションがありました。
太田理事長は、かかりつけ医の役割と求められる能力について、ご自身の経験に基づき在宅医療の現場から見た総合診療について興味深い講演が聞けました。
前野教授は、総合診療医の魅力と可能性を、様変わりした医療について触れながら、地域と医療のあり方について示唆をいただく講演でした。
更に、五十嵐筑波大学付属病院長を加えたディスカッションは、地域包括ケアシステムを展望して、在宅医療が今後の医療の一方のベースになることへの期待を述べられたものと思います。もう一方は、専門医療であり、この2つの連携こそが限られた医療資源への大切な視点だと思います。
次に、BNCTについて筑波大学附属病院副病院長の松村明脳神経外科教授とロボットスーツHALで機能再生や改善治療に挑むサイバーダイン㈱山海嘉之社長の講演がありました。