昨日、阿見町実穀のある「筑見く自治会」を訪れ、地域ケアシステムの先進的と言える自治会活動について教えて頂きました。これは埼玉県加須市の4名の公明党市議の調査に加えて頂いたものです。
茨城県阿見町実穀の筑見区は、昭和46年に入居開始された戸建住宅の一団の団地であり、東京に仕事場を持ち戸建住宅を求めてこられた全国各地を出身地にする方々の団地です。
この地は、最寄駅常磐線荒川沖駅に3㎞で、病院や商店街が隣接している利便性に欠けている地域です。夕刻に行うパトロールも全ての道路を廻って1時間程度ですから大規模ではないようです。現在は、356世帯930名で成り立ち、高齢化率32.9%です。
筑見区自治会の福祉活動は、「ひとりじゃない 筑見がある」というもので、筑見福祉計画は「住み慣れた筑見で、元気に暮らしていくために」とあります。まさに、地域包括ケアシステムそのものが、ここに謳われていることに驚きすら感じます。この先見性、この実践力に感動を覚えます。
私は、「皆さんの中の良さはどこからきますか」と尋ねました。すると、「言いたいことをいう事です。また、各種の運営は、公募制にしていてやる気のある方でやること。必ず反対がありますが、反対にあって何もしないのではなく、実行して反対された時に考えることです」と言われました。そこには、リーダーシップと粘り強さを感じました。
筑見自治会は、事業として「送迎システム『ふれあい』」「安否確認システムの運用」「筑見ふれあい交流会」「タウンページ方式『つくみ支えあい』」「「つくみ乗り合い」などを実行していました。それはタイトル以上に、きめ細かく、無理なく、データを収集して緻密に活動されています。
「私たちは、支えあいのキッカケが欲しかった」との80歳代の壮年の言葉は重いものです。心の琴線に触れながら、できることからするというシンプルさが素晴らしい筑見自治会です。
そして、なるばど「地域づくり総務大臣賞」を受賞するだけのことはあると納得します。