厚労省が発表した勤労統計調査が、給与増加傾向を示したました。
なかなか実感が湧かない数字ですし、東京圏と地方の差異も気になります。
それでも、「基本給、2カ月連続増/7月 給与総額も2.6%増」は、良い傾向と考えたいと思います。
厚生労働省が2日発表した7月の毎月勤労統計調査(速報)によると、基本給を示す「所定内給与」の平均は前年同月比0・7%増の24万2840円だった。2年3カ月ぶりにプラスに転じた6月に続き、2カ月連続で前年を上回った。
春闘での賃上げや人手不足に伴うパートタイム労働者の賃金上昇が、基本給を押し上げる要因となった。
基本給と残業代、ボーナスなどを合計した「現金給与総額」の平均は2・6%増の36万9846円だった。増加は5カ月連続。基本給のほか、残業代などを示す「所定外給与」、ボーナスを指す「特別に支払われた給与」がいずれも増加した。
雇用者数の動きを数値化した「常用雇用指数」(2010年平均=100)は、正社員を示す一般労働者が前年同月に比べて1・6%増の102・0、パートタイム労働者は1・3%増の109・7となった。
比較的賃金が高い正社員を雇う動きが企業に広がっていることも、基本給の上昇に寄与したとみられる。