【近所・近助】「私たち」という近所付合いの共感が、地域を変える民主主義。

 茨城県議会は、平成27年第一回定例会の代表質問第一日目を迎えました。
 今日は、いばらき自民党小川一成県議と民主党長谷川修平県議が、会派を代表して、橋本知事や小野寺教育長などに質問しました。
 県政全般にわたる質問であり、橋本知事の県政運営のポイントを問う内容だったと思います。
 明日は、我が公明党を代表して、高崎県議が質問に立ちます。地方創生や県民生活の現場からの声が伝えられ、県政に反映される大いなる機会と言えましょう。是非ともご期待ください。
 昨今、自助・共助・公助に分け入って「近助」という「近所」が見直されています。この近所と言う人間関係を整理したコラムに出会いました。それは新しい人間関係の見直しです。
 公明新聞2月19日の「北斗七星」です。
◆私たちの周りには、家族や職場の同僚など毎日接する人もいれば、時おり会って談笑の時間を楽しむ友人・知人もいる。親しい仲ではなくても、ご近所の人とも会えば挨拶や会話を交わす
◆フランスの思想家トクヴィルを研究している東京大学の宇野重規教授は、ご近所の人たちをグレーゾーンと呼ぶ。完全な他人ではないが、家族や同僚ほど親密ではないからだ。「これからどうする――未来のつくり方」(岩波書店)にある
◆グレーゾーンで、どれだけ「私たち」といえる関係を増やせるか。身の回りの問題を「私たち」自身で解決する関係が築けるか。民主主義とは「私たち」の数と密度によって、内実が決まると宇野氏は考える。トクヴィルが、自分たちの課題を自分たちで処理していかない限り、およそ民主主義は砂上の楼閣であると説いたことと重なる
◆ただ、都市部では日中、お互いに家を留守にしがちだ。コミュニティー意識が芽生えにくいのも事実だが、全て行政任せの姿勢では民主主義社会の一員として、冷ややかな目を向けられても仕方ない
◆どうすれば、自宅の周辺がもっと住みやすくなるか。何が足りないのか。ご近所同士の話し合いが増えれば、いつの間にか地域の課題に目が向くのは間違いない。民主主義の成熟度は「私たち」で決まってくる。(明)