2025年3月5日、私は茨城県議会の一般質問において、「つくばエクスプレス(TX)の土浦延伸構想フェーズ2の推進」について取り上げました。TXの土浦延伸は、単なる地域の利便性向上にとどまらず、茨城県の将来に大きく関わる広域鉄道ネットワークの重要な一角を担う構想です。

2024年6月には、TXの延伸先として常磐線の「土浦駅」を接続点とする方針が正式に示され、2025年2月には国土交通省によって「事業計画素案」が公表されました。この中では、TX土浦延伸が単独整備の場合でも、また東京延伸と一体整備する場合でも、黒字化が可能との試算が示されており、実現性の高い事業であることが裏付けられました。

現在、東京都が構想する「臨海地下鉄(東京メトロ有楽町線の延伸)」とも連動し、2040年の同時開業を目指す動きが見られる中で、TX土浦延伸の機運も一層高まりつつあります。TXと常磐線の接続は、いわゆる「ミッシングリンク」を解消するものであり、首都圏全体の鉄道ネットワークを補完・強化する意義は非常に大きいものです。
しかし、実現に向けては、東京都・千葉県・埼玉県といった他の関係自治体との緊密な連携が不可欠です。加えて、茨城県がこのプロジェクトにおいてリーダーシップを発揮することが強く求められています。今後、交通政策審議会における本格的な議論を見据え、県民の皆さまの関心をさらに高めていくことが、推進の鍵となるでしょう。
TX土浦延伸は、通勤通学や地域経済への波及効果のみならず、災害時のリダンダンシー(代替経路)の確保にも貢献するなど、多面的な価値をもっています。私はこれからも、実現に向けた議論の先頭に立ち、県民の皆さまと共に、このプロジェクトの未来を見据えてまいります。
TX土浦延伸がもたらす「新しい茨城の姿」に、ぜひご注目ください。