【教務改革】教師が子どもと向き合う時間を年100時間増と捻出し、学力向上に大きな力。

 義務教育の重要性は言うまでもありません。そして、学校教育の現場の苦悩も数多くあることも否定できないと思います。
 「何のための教育なのか」
 教育に限らず、現場のシステムなど不断の改革が必要です。私は、前職の時から、トラブルが発生し、困難にぶつかった時に、人を攻めず、現状を嘆かず、改革をあきらめず、衆知を得てシステムが課題解決を目指そうとしていました。このことは今も正しいと思っています。その意味で、今日の公明新聞のコラムは、学校の教務システムの大いなる改革と粘り強い継続の力であるように思えます。
 その現場をご覧ください。
 北斗七星  2015年05月14日 
 ◆小学4年生の娘の授業参観。先生の質問に手が挙がって答えられるか見守りながら、他の学校ではどんな授業をやっているのか、ふと気になった。そんな折、ここ数年で飛躍的な学力の向上に成功し、視察や取材が相次いでいる高知県越知町の取り組みを聞いた
 ◆まず手掛けたのは、「教師が子どもと向き合う時間を増やす」ための教務改革。役割分担を徹底して職員会議の縮減や学校行事の効率化を図り、年間100時間の授業時間増をめざした
 ◆次に学力向上の肝となる授業改革。児童や生徒が受け身になりがちな一斉授業では育たない「自主的に考え、学ぶ力」をつける授業方法を導入。問題提示→1人で考える→ペアで意見交換→班で学び合う→全体で意見の発表と共有→まとめと振り返り――というプロセスの中で、問題の体系的な理解と応用力、言語力が養われるという
 ◆表現力の向上をめざして落語を取り入れた授業や小学生が落語を競う「おち1グランプリ」、子どもの目線でつくった町立図書館、小学校入学時に本を贈るセカンドブックなど取り組みは広がっている
 ◆「幼保から小中まで問題意識を共有して、教育のための地域づくりを進めていきたい」と力を込める山中弘孝教育長。教える側の情熱と工夫があれば、子どもは伸びていく。そう実感した。(祐)