【災害対応】想定外に備える訓練で、日本一の土浦を守ろう。

 平成23年度の土浦市水防訓練が、小雨降る中、土浦市佐野子の桜川左岸(学園大橋下流)で開催されました。
 
 土浦市は、霞ヶ浦を擁し水上交通により富を得た所であり、同時に大雨と出水による堤防決壊にどう対処するかが課題の地域です。
 
水防の意義は、今回の東日本大震災の津波被害と通ずるもので、家屋を流し水に漬かる事で大きな損害を与えます。
その歴史があるだけに、この水防訓練は、水防体制を人心の面と練磨による作業効率の向上を目指す伝統の行事と言えましょう。
 今日の訓練は、午前6時30分に、桜川水位上昇による出水を警戒して非常通信が発せられ、7時30分には非常召集実施、8時0分には市長による水防本部設置、同時刻には警戒要領が発布される事に始まりました。
 訓練実践は、給水訓練、土嚢・竹とげ・杭ごしらえ、堤防補修強化の工法訓練、土浦消防署レスキューによる特別救助訓練等がありました。
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 来賓の挨拶にもありましたが、東日本大震災の影響は、眼に見えない所に及んでいます。例えば堤防にしても表面の亀裂は補修できても、内部のひび割れ等はどうしようもありません。これから梅雨の季節になり、堤防そのものの緩みも懸念されます。大雨による増水も心配です。
 自然災害の余りの大きさに身を竦ませた大震災の被害は、想定外の間近にあることを忘れない事が大事です。
 市民全員の協力をもって安心と安全の確保に努めたいと思います。