【県議会】第2回定例会初日知事説明。補正の規模は過去最高となる。

 平成23年第2回県議会定例会が開会されました。
 会議の冒頭、県議会50年超となる山口武平氏と関宗長氏に、名誉議員の称号が贈られました。
 受賞された山口武平氏は、受賞の挨拶で、「1955年(昭和30年)、所謂五十五年体制開始の年に県議になった。戦後10年に町村合併があり、茨城も約300市町村が104になった時。アメリカに追いつけ追い越せで頑張った。茨城は後進県からの脱却が目標であった。現在90才、今まで以上の社会貢献、身内に迷惑をかけない、経験を教える、を実践していく。何よりも健康でいたからここまで来た」と述べました。
 私が生まれる前年に県会議員となった氏は、間違いなく激動の昭和史を駆け抜けたのだと思います。そして、平成の市町村合併や政権交代、リーマンショックを期に健康とは言え購えない世代交代の象徴になったと思われます。
 実は、初めて山口武平氏を直接見ました。この感じが世代交代なのだと思います。山口部平氏を知らない県議が多数いるという現実を思います。
 県議会初日は、橋本昌知事の知事提案説明から開始されます。
 橋本知事は、
・東日本大震災の被害と対応状況
 県内被害は、死者・行方不明者25名、負傷者694名の人的被害や全壊1893棟、半壊11589棟、一部損壊126,410棟の住宅被害があった。県有施設では、道路・河川・港湾等、県立高校・カシマサッカースタジアム・県民文化センター等の被害があり、総額1300億円を見込む。県民の避難所生活は、現在ゼロ。福島からの避難者は約260名。
 これに対して、緊急の復旧に注力してきたが、再建再生にはもう少し時間がかかると考える。
・原発事故への対応
 健康被害への不安に加え、風評被害が拡大している。県としては放射性物質の測定と公表により、放射線量や暫定規制値について正しい理解促進と県産品の安全性をPRしていく。
 また、国の原子力損害賠償紛争審査会に出席し、十分な補償と迅速な支払いを求めた。
 県内海水浴場については、水質検査とともに海水中の放射性物質と砂浜の放射線量を測定し安全性を確認していく。
・節電対策
 庁内に「茨城県緊急節電対策推進本部」を設置し、県内幅広い節電を推進する。15%以上を目指したい。
・国の補正予算
 3/25にはインフラ対応で72億円を専決した。
・地方分権改革の推進
 「国と地方の協議の場」の法制化を受けて、「義務付け・枠付け」を見直して、地方の実情や意見を反映して参りたい。
・新たな県総合計画の策定
 「みんなで創る 人が輝く元気で住みよいいばらき」を基本理念に「いきいき 茨城生活大県プラン」を策定。12のプロジェクトを推進する。
・企業立地の推進
 立地優位性をPRして企業誘致していく。
・高速道路等の整備
 北関東自動車道の開通、石岡小美玉ICの供用、鉾田・茨城空港ICまでの測量開始。緊急輸送路としての高速道路の役割大。
 港湾も定期航路再開とともに本格復旧させる。
・茨城空港の利用促進、就航対策
 アシアナ航空の運休、春秋航空の不定期化の一方スカイマーク空港が札幌便を一日2往復にした。
・こども福祉医療センター新施設の整備
 事業者決定したので、利用者の要望に応える施設にしていく。
・教育環境の充実
 公立学校教員の採用数を増加する。560名。
・提出議案
 一般会計補正予算は、1255億77百万円。
 以上のような説明がありました。
 この提出議案に対して担当委員会が審議いたします。
 私も、総務企画委員として積極的に発言して、県民の皆さまのご意見の反映とともに、今回は予算執行のスピードアップわ求めて参りたいと思います。