119番通報の拠点「いばらき指令センター」を視察

1月17日、八島功男議員ら茨城県議会公明党は、水戸市内原町の「いばらき消防指令センター」を、視察調査しました。
「いばらき消防指令センター」は、平成28年6月の消防救急無線のデジタル化に併せ、茨城県内21消防本部(34市町)によるデジタル無線の共同整備及び県内20の消防本部(33市町)による消防指令業務の共同運用を行うことを目的に、県がリーダシップと取り整備されました。
構成する市町村の「119」番通報を受信し、出動指令その他の消防指令業務を共同で行っています。消防指令センタに参加している市町村内の119番通報は全てここで受信し、状況によって各消防本部に消防車や救急車の出動が指令されます。大規模な災害や火災の際は、その規模、被災状況によって隣接する消防本部からも機動的に出動させます。

指令業務を共同運用することにより、車両動態等の様々な情報が一元化・共有化されることとなり、より的確で迅速な消防・救急業務や関係機関等への情報提供が可能となりました。

また、個別の消防本部ではなかなか整備が困難な、聴覚や言語に障害がある方のための緊急通報システムや119番映像通報システム(Live119)など、先進的な災害情報システムの導入が可能となっています。

令和3年10月1日からスマートフォンでのLive119の試行運用を始めました。音声のみの通報では伝えることの難しい傷病、火災や事故の状況を、消防と通報者様のスマートフォンを接続することにより、映像でリアルタイムに伝えることができます。さらに、人口呼吸やAEDの操作など、指令センターの専門家から直接画像を通して、バイスタンダーなどに指示やアドバイスを行うことが出来ます。

現在、日立、つくば、ひたちなか・東海広域、稲敷広域消防本部が「いばらき消防指令センター」に参加していません。今後、全県域を包括するシステム作りを進めていく方針です。
いばらき消防指令センター http://www.ibaraki-sirei.jp/