土浦市内市立中学校の卒業式が挙行されました。あいにくの冷たい雨の中でしたが、多感な中学校時代を、友と先生と家族との素晴らしい思い出を作った頑張りの凛々しい顔が輝いているようでした。
私は、地元の土浦市立第4中学校にお邪魔して卒業性243名の晴れ姿を拝見しました。
同中学校は、本年創立60周年の佳節を刻み、3.11東日本大震災の試練を乗り越えました。本当に思い出深い卒業生達です。
校長先生の式辞は、9年間の義務教育を終える今日から、生徒たちは自立の道を歩むとして、「やる気、根気、負けん気」をはなむけの言葉としました。「やる気」は、戦う気概であり、まずやってみようという挑戦。「根気」は、粘り強く諦めない心。「負けん気」は、自分の心に勝つことと教えました。
そして、校長先生や教職員にとっても、生徒の皆さんから多くの感動を頂いたと感謝しました。この感謝を、米山校長先生は、松山千春の「大空と大地の中で」に思いを込めて壇上から歌い上げました。それは、歌詞の「力の限り~」では、小刻みに拳を固く握り占める様に見て取れました。
その後土浦市教育委員会小原教育委員長からの祝辞があり、次いで祝辞に立った今野PTA会長は、「悲しいから涙するのではない。涙するから悲しい。嬉しいから笑うのではなく、笑うから嬉しいとの言葉がある。だから、何があっても顔をあげて笑ってこれからの人生を挑戦して欲しい」と概要のべました。
卒業生の答辞は、3.11東日本大震災について、「自然の猛威に人間の無力さを感じた。今も地震があると恐怖がある」との心情を語りながら、一歩づつ4中生として、友情と先生と家族、更に4中の伝統に支えられながら卒業式を迎えられたと万感の思いを述べました。そして、ここで学んだ「挨拶」と「団結心」で、離れ離れになる高校にあっても頑張りぬきたいと決意を述べました。
今日卒業式を迎えた中学生は、平成8年に生まれたバブル崩壊等の失われた20年に生まれ育った子ども達です。私たちと世代の違いと言うだけではない大きな経験の違いがあります。
日本の余りにも大きな変化の中で、彼らの希望を真の希望とする責任はね今の大人たちにあるのです。彼らが私たちを支えてくれる野です。その将来への感謝の気持ちがふつふつとする卒業式でありました。