土浦市内在住の小中高特別支援校等で校長を務められ退職された先生の集いである平成24年度土浦市退職校長会が盛大に開催されました。
私も昨年に引き続きご招待に預かりまして、総会と懇親会に出席し多くの先生と懇談させて頂きました。
総会では、平成23年度瑞宝双光章(教育功労)の叙勲者、傘寿を迎えて益々壮健な先生も参加してご挨拶がありました。
挨拶された先生は、中学3年制の時の楽しい理科の実験があったればこそ茨大教育学部に学び理科を専攻したとのエピソードを紹介され、良き恩師と良き先輩に恵まれたことが叙勲という思いもかけない栄誉に繋がったと話されました。
また、傘寿を迎えられた先生は、初めてクラス担任を任された時ね答辞の教頭先生に学級経営の手法をお聞きしたことがあった。すると教頭先生は、「3日ほど待ってくれ」と言われ不思議に感じた。そして、3日後教頭先生は、手書きで更に行間に赤ペンのメモを書き込んだ全罫紙の素晴らしい学級経営の参考書を手渡してくれた。これが私の原点になっていると話されました。
共に、素晴らしくも麗しい交流と教育の本質を教えて頂いたと感じます。
来賓の土浦市教育長は、学校の現状の一端を、①親の介護を理由に勧奨による早期退職希望が多い。現職の平均年齢は、約50才ともなり、若い教員の採用増加が課題。少人数教育や加配のための臨時教員は各学校の取り合いの様相すらある。
②学習指導要領が改定された。基本基礎の学習に力点を置いている。武道の必修化もあるが、怪我について取りざたされて武道を学ぶ目的から離れる論調を懸念している。
③学校の耐震化は、県は全国日低位であるが土浦市は80%。土浦小、都和商の建替え他耐震化、太陽光パネル設置等が進み、学校を災害避難所とするための井戸・トイレの設置に努力しているとの報告もありました。
懇親会では、親しく先生方とお話をさせて頂き、
①個性ある教師の輩出に注力して欲しい。
②教師の適正を見極めて小学校は小学校で、中学校は中学校に専門する教師や管理職がいても良い。
③小学校の教員の中途退職が多いのではないか。小学校は親御さんとの折衝に苦労が多いと聞く。
④究極的には、「子ども達のため」に尽きる。子ども達は教師や親なと大人たちを良く見ている。
などを共感をもって伺いました。
校長職を経て人生の総仕上げに意気軒昂な先生に圧倒されながら多くの事を学びました。今日の出会いを感謝したいと思います。