先日、「振り込め詐欺」の話題がありました。
母子女性二人自宅宛てに、郵便局員を詐称して「税金が未納になっている。明日11時に集金に行くのでお金を用意しろ」との電話があったそうです。この方は、当然税金の未納はありません。こんな事はないと知人に相談したそうです。
相談を受けた方は、「すぐに警察に相談しましょう。知人から言われたと言って下さい」と申し上げたそうです。本来ならば、その方は警察署に同行したいと思ったそうですが、遠方にいて叶いませんでした。
翌日、その後の経過をお訪ねすると、確かにその時刻に電話があったそうです。しかし、その方は、家の中でじっとして電話には出ません。しばらくすると電話は鳴りやんだそうです。
警察署に相談したかどうかをお尋ねしました。すると、「犯人は、自宅を知っている。仕返しが怖くて警察に言えなかった」と話されたそうです。結果としては、被害はありませんでした。これは幸いです。
卑劣な犯罪は、平凡なか弱き母子に、恐怖心を植え付けて、犯罪の明るみを回避しました。許す事はできません。
「振り込め詐欺」「オレオレ詐欺」「なりすまし詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」。言葉巧みに、人の心をもてあそぶ卑怯な輩は、決して姿を現さず、何百件何千件に一つでも、引っかかれば良いとのゲーム感覚があるとも聞きます。
その後、私は土浦警察署で、このようなケースで再び詐欺の電話があるかどうかを尋ねました。回答は、警察署に通報したと思えば架かってこないとの事。そして件の郵便局員は来る事はなく、銀行に誘導したかも知れないとの事。
警察への相談も勇気が必要です。そして、勇気ある相談者を守り抜く態勢が必要です。私たちは、一層の信頼を警察官に寄せて、犯罪に立ち向かいたいと考えます。