昨日、茨城県行方市と鉾田市を結ぶ、北浦(霞ヶ浦)に架かる国道354号の橋梁である「鹿行大橋(ろっこうおおはし)」を訪ねました。
鹿行大橋は、昨年の東日本大震災で、橋梁の中央部分が崩落し、走行中の車両が転落し男性1人が亡くなりました。
この旧橋は、1968年(昭和43年)に、県道として開通。1993年(平成5年)に、県道が国道に昇格した経過があります。旧橋が「最大幅2.4m、重量14t」の大型車両通行制限があり対向車はすれ違うために待機する必要がある狭小簡易なものでした。
国道昇格に伴う橋の架け替えが震災前から設置工事が進んでいた中での崩落事故という残念な事故になってしまいました。
また、土浦市からかすみがうら市を抜け、行方市から鉾田市鹿嶋市に向かう生活輸送道路として重要な役割があり、新橋完成までは、大きく迂回して通行することを余儀なくされ相当の不便さを感じました。
新鹿行大橋は、本年4月26日に前倒し完成。車道幅員8m2車線・歩道幅員3.5mの立派なものになり、今後の通行量増加も期待されます。
新鹿行大橋は、私たちが提案する「防災・減災ニューディール」の典型とも言えましょう。43年を経過した老朽化、震災による崩落、生活道路として地域に必須、公共事業としての経済効果や雇用が、本事業に集約されています。
老朽化の中でも橋梁は、大変に分かり易い公共事業です。また橋は、地域の動線を大きく変える効果があります。作治は、新鹿行大橋開通を喜ぶ「のぼり旗」が商店の入口を飾っていました。
「防災・減災ニューディール」は、防災・減災の視点が明確な次の世代にも残していく社会資本への投資です。私たちは、公共資産等の総点検を実施して景気浮揚と雇用確保に打って出たいと思います。