茨城県生活環境部環境対策課は、5月30日に霞ヶ浦直接浄化施設の設置工事についてプロポーザル公募の公告をしました。
この公告は、土浦駅東口に近接する土浦港のヨートハーバー地内の全りん濃度を削減する浄化施設を設置することで、アオコに代表される植物プランクトンの発生を抑制し、併せて水質の改善を目指すものです。この浄化はね土浦公から直接取水しその場で浄化し、また土浦港に戻すもので、ある程度限られた範囲での実証効果が図れるものと期待されます。
設置する施設の能力期待値は、SS(浮遊物質量)で5㎎/L以下、全りんで0.03㎎/Lとしています。その処理水量は、10000㎥/日以上とするもので、期待値の詳細は 上記の担当課ホームページに掲載されています。
また、本県に係る予算は、設計委託2千万円、工事請負2億5千万円です。
本年もまた土浦港や新川、備前川のアオコの異常発生が懸念されます。本事業は本年夏に間に合うものではありませんが、透明度が高まりアオコが発生するという不思議な循環を断ち切るようなシステムとなることを期待したいと思います。
タンパク質の腐乱臭は担当に耐えがたいものがあります。土浦市のイメーシを下げる要因になります。そして何よりも霞ヶ浦の浄化は、私たちの最も望むものであり、かつての霞ヶ浦を知る者からすれば汚濁への反省でもあるのです。
この事業の成功を願いたいと思いますし、数多くの方の公募により霞ヶ浦浄化の機運の高まりを期待したいと思います。