茨城県議会で私の所属する土木企業委員会の県内調査が本日実施され、県北地域で高萩工事事務所が管轄する地域の事業を視察して参りました。
まず、昨年の東日本大震災で被災した大津港を訪ね、漁港の復旧工事進捗の説明を受けました。行幸の復旧は私たちが想像する以上に時間を要するもので平成28年までを工事期間としています。昨年、公明党として視察した時とあまり変わらない風景には港湾工事の難しさを感じさせます。
次いで、高萩工事事務所にて、北茨城市・高萩市・日立市の各市長を迎えて意見交換会を開催しました。
各市とも防災強化の観点からインフラ整備の重要性を訴え、具体的な事業の推進が要望されました。
日立市では、6号バイパス・津波対策・茨城港日立港区の整備が、高萩市からは、JR常磐線の跨線橋整備・津波対策としての防潮堤・市庁舎再建、北茨城市からき、3市の直結道路・災害住宅・高台移転・原発対応等が要望されました。
次いで、高萩工事事務所近隣に位置する高萩塙線の整備状況を視察。常磐道建設の影で整備が送れたままになっており、今後の進捗努力したい事業です。
更に、日立市内の交通渋滞を大きく改善する切り札として整備避けている日立笠間線の工事現場を視察しました。日立市の山側を6号に対して平行に設置し、ネットワークに優れた幹線道路です。本年度共用を目指す必要不可欠な道路に期待がかかります。
次いで、国道245号線のうち日立市みなと町の地震津波被災箇所の復旧状況を視察しました。
ここでは液状化対策として新しい工法による施行をするなど今後の工事に寄与する手法を取り入れています。
また、日立市で最大の海水浴場でもある久慈漁港付近の海岸線の斜面崩壊現場の復旧工事を視察しました。斜面の補強はアンカーボルトを打設して強固なものに生まれ変わっており、安全な海水浴場になると確信します。
最後に、木崎稲木線の鯨が丘トンネル工事現場を視察し、道路両側に歩道のある立派なトンネルの完成間近な様子を拝見しました。
概括して、県北は東日本大震災の被害も大きく喫緊の土木工事が目白押しの様子です。そして各工事が巨大な災害に対する一定の効果を標榜して施行計画が実行されていることがよく分かるものです。
インフラの整備は、緊急輸送と緊急避難の動脈を整備し、県民の命を守る事業です。できればもう少し早く、スピード感があれば良いと思われますが、堅実な工事の完成をお願いして参りたいと思います。