本日は、第63回の利根川治水同盟治水大会が、龍ヶ崎市文化会館にて開催されました。
1部は関西大学享受河田惠昭氏の「複合災害時の減災対策について」の講演がありました。
享受は、今後地震や洪水等の組み合わせによる複合災害が首都圏で起こる可能性に言及して、230万人の被災者の出る場合の対応を本格的に実行すべきであるとしました。
そして、「減災」とは、被害をゼロに出来る見込みが明らかにない場合は、被害の最小化を目指す。一人でも犠牲者を少なくするように努力する。基本は辞せ然のハード対策であり、足らないところを事前事後のソフト対策で行う(率先避難、災害情報の活用等)。ハード対策のマネジメントはソフト対策に含まれることを知る。事前と事後対策の組み合わせで総被害を減らす。被害を受けてる素早く、かつしなやかに回復できる社会を目指すことだと述べました。
ついで、回復する社会=レジリエンスとは何かに触れ、「被害を減らすと同時に、復旧までの時間を短くすることにより、社会に及ぼす影響を減らす」ことだとしました。
そのうえで、レジリアンスとは、
①頑強なこと
②ゆとりがあること
③資源が豊かなこと
④素早い事
つまり、発災し、瞬間の被害が超大でも、回復時間が短縮できることで、社会機能の損傷を軽減できるとしました。
先日の土木企業委員会の参考人意見の中でも、レジリアンスの話題がありました。
減災を瞬間できな線的な捉え方ではなく、面的な時間字句の置き方で見る方法は重要だと感じます。
想定外の災害の次が、豪雨と洪水であることも決して否定できません。災害対策もできることからやるといって本質的な課題から逃げて行っては意味をなしません。
私たちは、今後発災しうる複合災害をも想定して対策を着実にしなければなりません。