本日、第6回土浦市庁舎建設審議会が、土浦市役所にて開催され、審議会答申書(案)が提示され、字句調整等を大沢会長に委任して承認しました。
この答申は、「土浦市庁舎建設基本構想に関する基本事項について」として全5項目からなっています。
1は、新庁舎建設の必要性。
2は、新庁舎の理念として、
①コンパクトシティを実現し中心市街地活性化など地域経済に寄与する庁舎
②来庁者のアクセスなど市民サービスの利便性・快適性がかくほされた庁舎
③地震などの災害に強く、安全・防災拠点の中枢機能を果たせる庁舎
④自然エネルギー活用や省エネルギー対策など持続可能社会を体解する庁舎 をかかげました。
3は、新庁舎の規模について、最大面積22000㎡とする。
4は、新庁舎の位置について、
①中央一丁目地区(新築)
②ウララⅠ(イトーヨーカドー土浦店跡)(既存施設を転用し大規模改修)
新庁舎の位置の最終的な絞込みは、市長の判断にゆだねることとする。
5は、付帯事項
ワンストップサービスの充実などのソフト面の見直しと利便性向上、開かれた役所が求められる。
行政需要に対する柔軟な設計、安心安全の確保、中心市街地空洞化への対策を期待し、窓口サービスは別に検討し、早期整備を求めた内容になっています。
審議会での意見等は、
・質の高い年ストックを目指し、デザインや景観に配慮して欲しい。
・PFIやプロポーザルなど多様な事業手法により設計して欲しい。
・2ケ所分庁舎方式では、事業規模が大きく変わることも考慮すべき。
・中央1丁目地区は、高さ制限等を考慮し、周辺の再開発をも検討して欲しい。例えば、高架道から直接乗り入れ可能にするなども検討する。
・ウララⅠの場合は、正面玄関がどこであるかが大事。駅前方向ではなく駅前通り側に配慮するなど、物品搬入路の裏をにも配慮して欲しい等の意見が出されました。
この答申は、審議会が中川市長から諮問されてちょうど1年の応当日である8月8日に市長宛て答申されることになりました。
私は、6回の審議会のうち3回を傍聴しました。
その感想は、まず、詳細な資料が配布されていることに少し驚きました。審議会に行かなければ頂けないのは残念ですし、もう少し市民への広報内容に工夫が欲しい思います。
本審議会は、ヨーカドー閉店撤退から大きく動きました。ヨーカドーは庁舎の候補地とすることへの反対論がなかったことは、市民意識の共通項として考慮しなければならないと思います。そして、土浦駅北口開発へ波及しなかったことは、議題から離れるとはいえ不思議な感じです。
2か所併記は、この審議会の当然の結論でした。これ以上時間を掛けない。1か所に絞り込む議論が沸騰し物別れになる審議会にしないことが配慮されたように感じます。つまり、議論の舞台を移そうということです。
今後は、中川市長の判断と議会の審議に委ねられます。中央1丁目新築なら約80億円、ヨーカドー改修なら約30億円とも言われますが、既に庁舎建設基金57.4億円も考慮して、少子高齢時代の進展に適応した庁舎を望みたいと思います。