土浦市商店街の皆さんからお話を伺うと、数々ある土浦市中心市街地活性化の中で必ず「モール505」が話題になります。
この「モール505」は、かつては河川であり、次は駐車場、そしてつくば万博を迎えるころには、万博会場と土浦駅東口を繋ぐバス路線の高架道とともに三階建のショッピングモールとして開発されました。元々が河川ですから細長い地形であり、高架道の下が雨を防ぐなど、当時としては工夫を重ねた場所と言えましょう。
ここも時と共に、近隣の大型店が撤退移転し、人の流れが止まってからは、各種のイベントがある時の会場のにぎわいと日常の人の往来に大きな差異が出ました。一時は、夜間の防犯にも注意しなければならない時もあったようです。
さて、この「モール505」をどうするのか。こう書きながら妙案がないのが本当のところです。集客のキーテナントがないこと、各テナントに個別にトイレがないなど設備が中途半端であり改造の余地が見つからないこと、エレベーターが2基あるが3階建ては高齢者にとって好感されないこと、各テナントの所有関係が複雑になって大がかりな改修等の意思の確認がされにくいことなどが課題のようです。
私的には、つくばりんりんロードの入口にあることから、サイクリング愛好者のロッカーやシャワー室のある休憩所やメカニックサポートにできないかなと思ったりしています。やはり観光客のための受入施設として整備し、交流人口の受け皿を目指し、情報の発信源にできまいかと考えるものです。
でき得る限り昼間に人が来ることが理想だと思います。この「モール505」の活性化のために、土浦駅前通りからの接道や広場の設置を計画しようという考えもあるようです。土浦駅前通りとモール505を回遊する人の流れを作ることが中心市街地活性化の1方法であると考えます。