(仮称)朝日トンネルが、大きな節目を刻みました。
今日、正式には、県単支援道改第21ー03ー557ー6ー001号(仮称)朝日トンネル本体工事【土浦工区】到達式が、採掘工事に全力を尽くして下さった男達と県・市等関係者により盛大に挙行されました。
初めて、工事中のトンネルに入らせて頂きました。初めて、到達最終発破のカウントダウンによる点火の儀式をさせて頂きました。
お聞きしますと、工事は予想より困難な局面があったそうです。岩盤は、山の地上からの音波調査の結果より軟弱なところも、また細かいヒビのような亀裂もあったそうです。2トン超の岩石が採掘機の前に落ちてくることもあり、その中でトンネルの強度を確保する技術の粋を集めての採掘となりました。それでも無事故であったことは素晴らしいことです。
到達式は、本当なら反対側採掘に対する接続による双方からの握手となるところを、本工事関係者が左右から歩み寄り握手して万歳しました。また、酒樽を神輿にして奉納し、清酒で到達点を清めます。
掘ってみなければ分らない。事故は生死に関わる。地図に残る工事に工事現場に携わった誇りを残す。そんな屈強な男達の万歳が、本当に喜びの歓声となってトンネルに響き渡りました。
工事関係の皆様、ありがとうございます。間もなくの貫通も、県民の利便性を大きく向上させますと、深く感謝致します。
なお、今回の工事は、土浦市側から732mで、本体工事業者は、鹿島・仙波・山本JVで、原契約額は、1,015百万円で、増額変更予定、合併市町村幹線道路緊急整備支援事業として、事業者は土浦市、支援者は茨城県となっています。
午後は、平成23年第1回県議会定例会の初日を迎えました。
本議会は、3月22日までの会期で開催され、平成23年度予算案の審議がされます。23年度の事業が決定される大事な定例会です。
本会議は、橋本昌茨城県知事の議案提案説明がありました。
知事提案説明要旨は、配布されたペーパーベースで14ページ。まず、県政運営に関する所信から述べられました。
知事提案要旨を項目箇条書きにすると以下の通りです。(箇条書きですからメモ的な受け止めになると思われます)
第1 県政運営の基本
・私(知事)は、一定の定住人口を確保するとともに、交流人口の増大を図っていくことが最も重要と考える
・陸・海・空の広域交通ネットワークなどを活用し、企業誘致や産業の振興を図り働く場を確保する
・人、もの、情報の交流の活発化を図る
・福祉や医療、教育などの施策の充実を図る
・全ての県民が安全、安心、快適に暮らせる「生活大県」づくりを積極的に進める
・今回予算は、新しい県総合計画に基づく茨城づくりのスタートの年と位置づける
〔県政の重要課題と予算編成の基本的考え方〕
緊急課題の2つの内、第1 経済・雇用対策
・雇用創出等基金の活用し、研修・雇用一体型事業や重点分野雇用創造事業で、6,500人以上の新規雇用創出
・セーフティネット融資の新規枠拡大し、資金繰り支援、併せて技術面や新製品開発、販路拡大に支援
・次世代自動車や環境・新エネルギー関連の開発支援と中小企業と大企業の連携強化
・公共事業は、22年度を上回る、福祉施設の整備を増額
緊急課題の2つの内、第2 改革の推進
・「地域主権改革」地域自主戦略交付金等、政治主導による地域主権改革を強く求める
・「行財政改革」出資団体改革、総務事務センターの開設による事務一元化、簡素で効率的、職員の意識改革、全庁一丸
次に、3の目標
第1「住みよいいばらき」
・地域医療の充実は、 医師確保、ドクターヘリの効果的運航、県立中央病院の救急センターや循環器センターのオープン、「県立こころの医療センター」のリニューアルオープン、
・少子化対策は、いばらき出会いサポートセンター、待機児童解消施策、妊婦検診、小児医療、児童虐待
・高齢者対策は、認知症対策、小規模特別養護老人ホーム、シルバーリハピリ体操、介護職員の待遇改善
・障がい者対策は、こども福祉医療センター建替え、外来診療・外来機能訓練の充実、重症心身障害児施設の併設
・環境対策は、霞ヶ浦・流入河川の水質改善されるも、湖内は改善せず
第2「人が輝くいばらき」
・新しい学習指導要領、基礎学力向上、理科・数学の中学校免許者の採用特別枠、外国語はプレゼンテーション能力向上
・県立高校再編整備 日立一高⇒併設型中高一貫、総和高校⇒中等教育学校とアクティブスクール、特別支援学校として旧境西高校の活用、私学振興の充実
第3「活力あるいばらき」
・産業大県づくりは、生活大県づくり、
・茨城空港の路線充実、空港ターミナルがにぎわい拠点、北関東自動車道全線開通、圏央道の開通遅延と残費明示、有料道路化による事業化推進、港湾は国際バルク戦略港湾に、
・企業立地 日野自動車の稼動
・新たな科学技術振興
・農業は、安心安全・高品質をめざすエコ農業いばらき、儲かる農業
・県北振興、さとやま生活、常陸秋そば
第2 予算は、次回に掲載します。
以上、本日の活動のご報告となります。
寒い日が続きますので、皆様ご自愛下さい。