茨城県議会予算特別委員会の県外調査の2日目は、まず「知の拠点あいち」を発信するあいち産業科学技術総合センター・あいちシンクロトロン光センターを訪問しました。
モノづくりの本場であるあいちは、付加価値の高いモノづくり技術の研究開発拠点を、大企業から中小企業まで産業として利用できることを念頭に産・学・行政の連携を押し進めています。茨城の特区やJ-parc等がどちらかと言えば研究を主体にしているとすれば愛知県の試みは産業技術支援に重きを置いています。
シンクロトロン光センターは、磁力により光を方向性を変化させるときに、その変化によらないX線等を産業化使用としています。原理としてビームライン編成はJ-parcのそれと同様ですが、指向性の違いを面白く感じます。
加えて、トヨタ自動車をはじめセンターの基本財産を民間が支えていることも茨城県との違いかもしれません。知的所有権に対する認識の高さも違っていると感じました。
次いで、トヨタテクノミュージアム産業技術記念館を訪れて、「研究と創造の精神」の大切さや「モノづくり」の大切さを繊維機械と自動車の産業技術の変遷を知らしめることで未来を切り拓こうとしています。
この場所は、トヨタグループ発祥の地に設立され、繊維機械等を動く実演をして迫力あるものにしています。日本のモノづくりの先頭を行く自動車の生産技術はまさに創造の頂点と言っても過言ではありません。