茨城県保健福祉委員会の沖縄県医療状況の調査は二日目を迎えました。
今日は、臨床研修の先進である「群星沖縄臨床検収センターと県立中部病院を尋ねました。
ともに研修医の育成に定評があり、同時に指導医のレベル強化に経営トップが全力投球しています。
そして、沖縄の医療圏を成立させる前提として、
①離島を含む医療充実という規制学的な制約がやむにやまれぬ自己完結型の医療体制を構築。
②沖縄地上戦の後、あまりにも劣悪な医師不足医療不足を経験している。合わせて、戦後も本土並み医療を望むべくもなくアメリカ型の臨床研修を学んだこと。
③離島を抱えることからオールラウンドのジェネラリストの医師が必須であったこと。及び卓越したリーダーに恵まれたこと。
が私たちの目から見て括目するような医師像とシステムを生んでいることがわかります。
研修医が集まる理由を奨励の多さと指導医ノレベル感に現れますが、研修医と指導医が「ともに学び、ともに成長する」という一点でもそう簡単ではありません。そこに抜群なリーダーシップと哲学を感じます。厚労省も怖くないという自負心があります。
医療の目的は、病める患者を回復させることです。医師は、人と向かい合い同じ人として人を救わなければなりません。臨床という現場をオールラウンドに経験することが大事です。
日本はドイツ型の医療システムを導入しました。沖縄はアメリカ型のシステムが臨床を捉え、医師の資質を問い直そうとしています。
ともあれある意味常識を覆すリーダーにお会いしました。