【地域医療】個別的な医療から地域包括ケアに保健福祉は移行進展していることを実践すべきだ。

 昨日はブログにあるような一日でしたが、実はブログ記載の後にもお伺いしたところがあります。
 それは、「平成25年度土浦市地域医療運営協議会」の傍聴です。
 本協議会は、土浦市の地域医療が円滑に実施されることを目的に設置され、地域医療の対策や運営について必要事項の調査審議をしようとするものです。
 構成メンバーは、市議会議員・土浦医師会長と同副会長・土浦市歯科医師会長と副会長・土浦保健所長・霞ケ浦医療センター院長・土浦協同病院長・土浦市副市長・土浦女性団体連絡協議会代表の15名で構成されています。委員は、役職に帰属する形ですから、土浦市の医療を語る上でこれ以上のメンバーはいないという事です。
 会議は、過半数の委員が出席しなければ開催できないという事ですが、昨日の会議は新任期を迎えて委員の委嘱と会長等選任のために中川市長が出席する協議会ながら、15名中10名の出席でした。これをどのように捉えるかは違憲のある所ですが、私の考えでは「少ない」と申し上げたいと思います。
 この協議会は、昭和48年に結成されている先駆的な協議会と理解しています。当時でいえば土浦市の休日緊急診療の構築を推進した母体とも言うるでしょう。また、昭和59年に土浦市地域医療カンファレンスの開始があり、本協議会の役割が大きいと考えます。
 さて、本協議会は、まず土浦市の休日夜間診療の利用状況の報告があり、休日診療等の利用患者の増加傾向にあります。また、消防本部が担当する救急車の活動状況も増加傾向にあることが報告されました。更に、平成25年度の保険事業について概要説明があり、食育やウォーキングから始める健康づくり、生活習慣病防止のために血糖値改善への保健指導を行うなどが説明されました。
 以下、傍聴の感想を述べたいと思います。
 まず、委員の意見の少なさなど議論が低調なことを残念に思います。事務局説明の協議事項に対する意見は、例えば説明の精査や疑問の解消があり、次に、将来への展望や方向性への意見があっても良いのではないでしょうか。また、気になるのは過去の調査報告(この場合は休日夜間診療の現状)と平成25年保険事業という成果と新しい事業が並列したことが分りにくいと感じました。つまり、休日夜間診療ならば今後の見込みと対応策があってしかるべですし、保険事業では現在の保険事業など長期にわたる保険施策の進捗が説明されて良いと思います。
 そう考えていくと、極論を言えば本協議会を構成している議会・医師会・歯科医師会・女性団体が互いの理想や意見を調整して成し遂げた休日夜間診療は相応の成果をあげいることを思えば、本協議会の役割は終わったように感じてなりません。
 もちろん休日夜間診療が続く限り、続けなければなりませんからその調整機関は必要でしょう。つまり本協議会は発展的に解消して、新たな協議会を設立しては如何でしょうか。
 それは、土浦市の地域包括ケアシステムの円滑で発展的な運用を目指す基本的な機関としての協議会です。議会・医師会・歯科医師会・女性団体に加えて、介護・理学療法(リハビリ)・生活支援・予防・権利擁護(成年後見)の分野の代表を集合して井だ゛九協議会です。担当部の保健福祉の分野において個別の意見調整をするのではなく土浦市民の健康維持促進の全体を協議する必要があると思います。
たまたま傍聴した初めての協議会の感想としては、論旨が外れているかもしれませんが、感想は感想として感じたまま書かせて頂きました。もしご意見などがあれば遠慮なくお寄せください。さらに勉強して考えを発展させたいと思います。