朝日新聞朝刊(2013.8.25)の2面、毎週連載のコラムは、私も心しなければならないこととして読んだ内容です。
筆者は、朝日新聞特別編集員の星浩氏。タイトルは、「民主党、消えるのかよみがえるのか」であり、民主党の体質を指摘しながら、生まれ変わった民主党が必要ではないかとしています。
筆は、落選した民主党衆議院議員の今の活動を通して語られます。
以下、記事の通りです。文字の強調や下線は八島の責任でしましたことご容赦下さい。
2人の話を踏まえ、民主党に必要な三つのポイントを考えてみよう。
まず、党のまとまり。
菅直人元首相からこんな不満を聞いたことがある。「新聞は自民党内で意見が割れても懐が深いと評価するが、民主党内で意見対立が起こると、バラバラだという。これはフェアではない」
だが、新聞がそう書くのには理由がある。自民党では、会議室でけんかしても、廊下に出るとにこやかに握手する光景がよく見られる。陽性なのだ。民主党は、論争すると尾を引いて、離党だ、分裂だ、といった騒ぎになる。根に持つ体質だ。それが、新聞の書きぶりにつながっている。激論しても、決まったら従う。そういう作法を身につけなければならない。
次に政策。
安倍晋三首相が狙う集団的自衛権行使の解釈変更に対して、民主党が対立軸をつくれるかどうか。法律論の枠組みを超えて日本の国際貢献という大きな論点を提示する。そんな構想力が問われている。消費増税や社会保障、脱原発などについても、民主党の基本姿勢を打ち出す時期だ。
そして、足腰の強化。
民主党は参院選比例区の得票で公明党に負けるという屈辱を味わった。選挙にかける公明党の執念は、民主党が学ぶべき点だ。地方議員を増やす。後援会の輪を広げる。手法はいくらでもある。要は民主党員のやる気である。米国の民主党も英国の労働党も、苦境に陥った時には草の根から再スタートした。
これらのハードルを乗り越えない限り、民主党の復活はあり得ない。
55年体制下の自民党長期政権を取材したころを思い出す。政権運営は表向き、スムーズに見えても、官僚、業界との癒着が進行し、政策は行き詰まった。安倍首相は「古い自民党には戻らない」と言うが、それでも、政治に緊張感を持たせるには、やはり二大政党が切磋琢磨(せっさたくま)する体制が必要だ。民主党が消えるか、よみがえるか。それは単に一政党の浮沈にとどまらず、日本政治の行方を左右するのである。
以下は、八島。
公明党は、ネットワヘク政党として政策を地方からビルドアップさせる強い足腰を持っています。地域における御用聞きの活動の中から、市町村議員と県議会議員、そして国会議員が小さな事象を話し合う中で、地方発の政策を実現させていく政党です。
また、「大衆とともに」の立党の精神を堅持し続けることで党の団結はどこよりの強固であり真っ直ぐです。
加えて、自公10年の経験が、今生きていると確信します。政策実現の厳しさを学ぶことで公明党は国民政党として比例第2党の力を得ることができました。
与党として、国民の皆さまに、各種の立場の皆さまに、負担の変更等を話すことは大変な局面もあります。だからこそ、公明党は「学ぶ」ことを党の活動の基本にしていますし、とりもなおさず、地道で粘り強い納得の説明を励行していかなければなりません。
これからの正念場に頑張りたいと思います。