【避難勧告】想定シナリオは明確。優先順位の原則立ち返れば決断は早く結果は明瞭。

 台風27号の進路や勢力が気になります。
 土浦市では、26~27日の二日間開催予定の土浦市産業祭のうち26日を中止し27日のみとすることを決めました。賢明な措置だと思います。今回の台風の進路状況からみればできるだけ早い判断で、屋台等の飲食部門の仕入れについても最小限のロスにできるよう配慮すべきだからです。まつりの成功は、開催だけが目的ではありません。来場者もそうですが多くの協力者により成立しているわけですから出店者への配慮ある決断が必要なのです。
 さて、以下は公明党岡本三成衆議院議員のフェイスブックです。伊豆大島の危機管理について明確に論じています。わかりやすいロジックが説得力をもって迫ります。
 
岡本三成メールマガジン VOL.7.
(10月17日 午後8時配信)
 この度の台風26号が及ぼした被害は、余りにも甚大です。特に、伊豆大島における被害は、言葉に表すことが出来ない程です。現時点で、20人の方が尊い命を落とされ、35人の方の安否が未確認です。お亡くなりになった皆様のご冥福を心よりお祈りすると共に、ご家族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。
 今回の災害に関しては、猛省すべきことが沢山あります。まず、台風26号自体は、想定内のものでした。10年に一度の規模との情報は事前に報道され、十分な準備をする時間がありました。それにも拘わらず、当日、町長と副町長が共に出張し、責任は教育長にゆだねられていました。国でも総理と官房長官が、二人そろって官邸を留守する事はありません。これは常識です。事前に相談して、どちらかは、出張を取りやめる決断をすべきだったと思います。
 更には、大島警察署から2度にわたって要請があったにもかかわらず、避難勧告を出さなかった判断に、私は重大な疑問を感じます。その時点で、想定されるシナリオは4つありました。
(1)避難勧告して、土石流が起こらない。人命は守られる。
(2)避難勧告して、土石流が起こる。人命は守られる。
(3)避難勧告しないが、土石流も起こらない。人命は守られる。
(4)避難勧告しないが、土石流が起こる。人命は失われる。
 上記の4つのシナリオの中で、人命が失われるのは、(4)の選択肢のみ。つまり、最も取ってはいけない選択肢を選んだ事になります。本当に残念です。ギリギリの判断をする時に、優先順位として何が大切かと言う原点に返るべきでした。
 本日の衆議院本会議で、井上幹事長が代表質問に立ちました。そして、9月2日の埼玉県越谷市・松伏町を襲った竜巻に関して、被災者支援制度の不備を指摘し、総理に対して改善を迫りました。これは、現在の被災者支援制度が、同じ被害程度であっても、住む地域によって受けられる支援に差があるという問題点を私が提案書にして、党に提出したことを受けての発言です。これに対し総理は、「今後、より適切な制度を構築するために、見直しを検討する」と答弁されました。いずれにせよ、人の命が第一です。災害に強い国づくりのため、今回の災害の教訓をしっかりと生かして参ります!
 衆議院議員 岡本三成