【霞ヶ浦浄化】凝集時期分離法式で、土浦港を先進的なアオコ除去の実証を。そして、土浦観光施設として蘇生の光明を。

 茨城県議会の防災環境商工委員会の県内調査が、私の地元土浦市で開催されることになり地元選出議員として調査に同行同席しました。
 同行した調査は、土浦港に設置された「霞ヶ浦直接浄化実証施設」についてであり、土浦港内の湖水を1日当たり10,000㎥組み上げて、無機凝集剤と磁性粉を急速ないし弾速の攪拌をして、水中の汚れを微小な固まりにした後、磁性粉を活用して磁石に吸着させてね結果として、リンやアオコ等の汚濁物質を回収しようとするものです。
 回収後は、産業廃棄物として焼却処理し最終処分場で埋め立てするとしており、初期費用の他にも経常経費が必要なことに課題があるようです。初期費用2.5億円、運用経費6,600万円とのことですか、湖沼環境税のうち湖沼対象予算8億円の一割以上が本実証施設に充当されるものです。
 この施設の特徴は、沈殿貯水槽などの大掛かりの設備の必要がないコンパクトと、汚濁物質の凝固と廃棄というシンプルさにあります。霞ヶ浦の大きさを考えれば、本施設わもって霞ヶ浦の浄化に資するとは言い難いものの、土浦市民の立場では、一昨年の悪臭漂う醜悪なアオコに対する局地的な浄化対策に有効と思料します。
 10月から稼働したもので本施設の本格的な実証実験は来夏に待たなければなりません。来夏までに万全の準備をして実効性を高めて欲しいと願います。 
 土浦港は、土浦駅東口に近接して、特徴ある観光スポットになりうる可能性を秘めています。現在は、アオコイメージ等がありますが、土浦港30,000㎥を3日に1回の循環で確実に浄化して欲しいと考えます。
 そして、私は、土浦港の底泥に対するアプローチ、つまり底泥改良の方策も検討してはどうかと考えます。厳しく言えば本施設は対処療法に過ぎないと言えないでしょうか。底泥の浚渫も同様ではあるけれども霞ヶ浦浄化の象徴としての土浦港浄化の姿を見たいと思います。
 

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