今日、また茨城県産の放牧牛の原乳とパセリが、厚生労働省が定めた暫定基準値を上回る数値が検出され、原子力災害対策本部長である菅内閣総理大臣から、原子力災害特別措置法第20条第3項に基づき、本県の原乳とパセリについて「当分の間、出荷を控えるよう関係事業者に要請すること」との指示が橋本知事宛てにありました。
残念なことに、ホウレンソウ・カキナに次いで、原乳とパセリも出荷できなくなる事態です。
以下、県環境放射線監視センターが、3/22日(3/19~21採取分)の分析結果を記載します。
牛舎内に飼育される乳牛の原乳
常陸太田市 ヨウ素 77 セシウム 3
常陸大宮市 ヨウ素 75 セシウム 6
水戸市① ヨウ素 62 セシウム 2
水戸市② ヨウ素 41 セシウム 4
笠間市 ヨウ素 270 セシウム 97
茨城町 ヨウ素 35 セシウム 4
稲敷市① ヨウ素 55 セシウム 3
稲敷市② ヨウ素 120 セシウム 4
河内町 ヨウ素 150 セシウム 18
常総市 ヨウ素 23 セシウム 2
放牧して飼育される乳牛の原乳
水戸市 ヨウ素 1,700 セシウム 15
河内町① ヨウ素 1,700 セシウム 64
河内町② ヨウ素 900 セシウム 68
河内町③ ヨウ素 1,000 セシウム 38
河内町④ ヨウ素 1,300 セシウム 54
ハウス栽培のパセリ
鉾田市① ヨウ素 3,500 セシウム 765
鉾田市② ヨウ素 2,000 セシウム 375
鉾田市③ ヨウ素12,000 セシウム2,110
鉾田市④ ヨウ素 3,500 セシウム 391
行方市 ヨウ素 2,000 セシウム 552
太字が基準値を超えたものです。
徐々に、放射性ヨウ素や放射性セシウムのによる汚染が拡大してきました。徐々に、汚染が特別な農産物に限ったものではなく、広く茨城各地を覆うように、全ての農産物に拡大するように思われます。
止める手立ては、福島第一原発の復旧以外にありません。一刻も早く事故状態を解消して、拡大拡散を防ぎ、その上で相当の時間を要する間の待ち時間が必要です。
もはや、飲食の安全性を一品目に限った、例えばホウレンソウ15gを365日食べても云々の、ロジックでは、誰も安心しません。多くの農産物の複数を食することは、複数で重層的な汚染物質摂取になるからです。
政府の説明を、評論家の説明を信ずるには、余りにも不安であるという国民の声に応えて欲しいと思います。
これから時間を掛けて放射性物質と向き合う姿勢を教えて欲しいと思います。
雨は、大地にあまねく降り注ぎます。この命の水を守って欲しいと思います。