一般社団法人霞ケ浦市民協会が主催するシンポジウム「震災後 いま、霞ケ浦は!」に出席しました。
基調講演は、国交省霞ケ浦河川事務所長高橋克和氏の「霞ケ浦の現状」、次いで、茨城県霞ケ浦環境科学センター長相崎守弘氏の「流域からの負荷の現状」です。二つの講演共に霞ケ浦の歴史と役割を振り返り、現状を冷静に見つめて知らせて頂きました。
国交省は、霞ケ浦の管理者として、霞ケ浦が首都圏や茨城県の発展に欠くことのできない存在であり、鹿島開発に対する工業用水や研究学園都市開発に対する上水事業、霞ケ浦周辺地域の人口増加を見れば、その霞ケ浦の恩恵のすごさを思い知るものです。と同時に、私たちは、恐れを知らずに霞ケ浦の環境を破壊し続けたとも言えましょう。
これら私たちが霞ヶ浦に与えた負荷は、COD、窒素、リンに明らかです。そして、私たちが使用した霞ケ浦発の水の4分の1が霞ケ浦に還流していることを思えば、生活排水の浄化という小さな一つ一つの浄化の積み重ねがなくては霞ケ浦の浄化はあり得ないことは明らかです。
西湖と北浦を比較して、まだまだ差異のある排水処理については、行政の力が必要です。しかし、少子高齢化による人口減少かや世帯の孤立等を考えれば、現実店で高度合併処理槽に切り替えることは難しいと思います。それても、努力を惜しむことができないと訴えたいと思います。