【追悼式典】「風評」と「風化」の風を追い払って、豊かな未来に向けて復興の槌音を響かせよう。

 東日本大震災より3年、今も故郷を離れ、故郷を思いながら、故郷に帰りたいと願う多くの皆さんがおられます。
 3年という時間は、多くの事柄を変化させているかもしれません。震災直後と現在の心の有り様や持ち所は当然変わっていくものだと思います。政治は、機敏にそして長きの責任感で、復興に務めていかなくてはなりません。
 茨城県にあっても、今も残る「風評」、時間と共に「風化」の2つの風が課題です。
 きょうは、県庁において、東日本大震災三周年追悼・復興祈念式典が開催されました。
 まず、国の追悼式と中継し、午後2時46分に全員で黙とうし、天皇陛下のお言葉を頂きました。そのご、県の式典となり、知事の式辞、茨城県議会議長、茨城県町村会会長の追悼の辞、そして、復興への誓いが2人の成年から語られました。
 その後、献唱として「花は咲く」「ふるさと」をつくば市立竹園東小学校合唱団が披露して下さいました。続いて、白菊の献花があり、私も心を込めて献花させて頂きました。
 お一人は、福島県双葉郡富岡町で被災し、祖父母の居る北茨城に転校、回りの皆さんに恵まれて剣道にいそしむ高校一年の女子高生です。もう一人は、高萩で被災した後、父と東北の被災地を旅して、被災地の悲惨を眼と心に焼き付けながら、将来教師を目指す男子大学生です。2人とも震災の経験を活かして、次の世代に繋ぎたいとの決意がありました。
 昨日より報道の多くは、震災から3年の東北を描き出しています。遅々として進まぬ復興のようであり、3年を経て大きく未来像が変わったという報道もあります。寄り添うことと将来のビジョンを明確にすること、そして、自信を持って復興の槌音を響かせることが大事です。私たちは、どこまでも被災者の側で頑張りたいと思います。
 

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