22日午前0時から、福島第一原発周辺20キロ県内は、災害対策基本法に基づく警戒区域に指定されました。これにより住民の立ち入りは禁止され、強制的に立ち退きや退去を命ずることができるもので、罰則規定もあります。
原発事故対応の大きな節目であり、原発事故に伴う周辺地域の将来に大きく影を残すとともに、場合によっては日本の一角に人の住めない地域が存在するという異常事態となるかもしれません。
もちろん住民の被爆量をできるだけ少なくするためには、国として断固たる措置も必要でしょう。それでも多種多様ですべてが個別事情である人の生活の営みが、相当時間奪われることに深い悲しみを覚えます。
私有財産権の停止に繋がる措置は、正当な権力行為としても、相応の説明と納得、現時点と将来に対する保護と補償が必要です。
いまの政府は、これがシッカリできているのでしょうか。状況論に流されると結果として弱者が苦しめられることになります。声をあげたくともあげられない弱い方々を断固として守っていかなくてはなりません。
私たちの心に巣食う悪魔の心は、差別と言う行為に象徴されます。
福島県から来た転校生を差別するなどと言うことが、学校の入り口から始まることもあります。転校生に、「福島県から来たことを離しても良いか」と聞くこと事態に学校の差別意識と差別容認があります。
ある市でも、福島県からの転入者に対してスクリーニング証明を必須とするなど、無知とともに、同市のある階層に市当局にそう言わせる雰囲気があるのかもしれません。
差別意識の多重性や変質性を、本当に是正する不断の努力が必要です。
東日本大震災は、日本の社会を劇的に変える歴史の転換点かもしれません。
であるならば、哲学と行動による本当の正義のあり方が問われます。その正義のオピニオンを発することを心がけたいと決意します。