【活動寿命】高齢者とは、「社会を支える人材」そして、健康からアクティブな活動家へ。

◆「人間、負けるようにはできてねえ」「戦う。おれは死ぬまで戦う」。ヘミングウェイ著の「老人と海」(光文社)の中で語られる老漁夫の言葉だ
◆小舟に乗り、たった一人で巨大なカジキを獲得し、さらにそれを狙うサメとの壮絶な闘いを展開する老漁夫。目標を見失わず、試練に立ち向かう力強い生き方が伝わる
◆世界に類を見ない早さで高齢化が進む日本。総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が26・0%と過去最高を更新する中で、日本老年学会は先月、高齢者の身体や知的機能、健康状態について「現在の高齢者は10〜20年前に比べて、5〜10歳は若返っていると想定される」とする声明を発表した
◆同学会では、個人差はあるが、高齢者が就労やボランティア活動などに参加できる社会をつくることが今後の超高齢社会を活力あるものにするために大切だと指摘する。今年版の首都圏白書でも、高齢者を「社会で支えるべき対象」から、経験や知識を持つ貴重な「社会的資産」「社会を支える人材」と見る視点が必要だと説く
◆公明党は、健康であることに加え、生涯現役として生きがいにあふれた生活を営む「活動寿命」を延ばす取り組みを提唱している。元気に働き、地域にも貢献していく。そうした「人」が主役の地域社会を築くことが地方創生のカギを握る。(紀)