未来のために何ができるのか。未来を託す子どもたちの成長に政治の心配りが必要だ。

 石岡市にある保育園を訪ねて、幼保一元化や近頃の保育園事情等をお聞きしました。
 石岡ひまわり保育園は、無認可の保育園として運営して来ましたが、園長先生の世代交代等を考えて、社会福祉法人陽日会を設立して認可保育園となり、今後の飛躍を期す保育園です。将来は、新しい園舎を新築して子供達が安心安全に、そしてすくすくと成長するための保育園を目指しています。
 種々のお話を伺いました。
 ①幼保一元化は、幼稚園が文科省、保育園が厚労省との縦割りもさることながら、現場が一元化に馴染まない歴史がある。
 ②今回の震災では、幼稚園は休園しても、保育園は休園できずに、水とお弁当持参により保育した。このような縦割り体制が理解しにくい。
 ③この周辺では、小学校入学前の一年間は幼稚園と考える人も多く、幼稚園に小学校前の事前学習を望んでいる傾向があ。
 ④保育園は、単に子供達を保育するだけでなく、若いお母さんの相談にも乗りながら運営することもある。
 ⑤お母さん方の年齢差が大きい。母子家庭のお母さんが低年齢化している。その場合、お母さんの感情そのままの行動が子どもへの虐待に繋がる事も懸念される。親も子どもだと思う。言葉遣いも酷い場合がある。
 ⑥父子家庭も増加している。家庭の形を考えながら保育を進めている。
 ⑦一時保育にせよ、延長保育にせよ、老人ホームの慰問等もすべて補助金の額が問題である。園長会では、県は最低賃金を知っているのかとの問いも出る。
 ⑧保育士も年齢や経験により昇給させたい。しかし財政は厳しい。保育数は横ばい傾向と思われるが、子どもにもっとお金をかけることを考えて欲しい。
 以上のようなお話を頂きました。
 幼児教育は、環境によって左右される側面が大きいと思います。
 環境とは、一義的には父兄でしょう。
 しかし父兄は一方が欠けていることもあり、祖母祖父の下で生計している場合も多いと思います。
 保育園は、その父兄より長い時間を子供達と過ごすこともあり、大きな環境そのものです。
 ですから、愛情ある環境を作るためにも、保育士の皆さんの待遇改善も考慮すべきでしょう。
 未来を作る地道な行動に敬意を表したいと思います。