【選挙制度】いよいよ18歳以上が投票に、来夏の参議院選挙の意義を知ろう。

 いよいよ来夏には参院選があります。
 公明党は、選挙区7名と比例区6名の候補者を決定しました。公明党にとって揺るぎない党の基盤構築へ、かつてない攻めの選挙となります。
 そこで参院の役割、選挙制度などについて取り上げました。
 
 『衆院を抑制、補完する「良識の府」。6年任期で3年ごとに半数を改選』
 <役割>
 日本の国会は、衆院と参院の「二院制」をとっています。「二院制」は米国、英国など多くの先進国が導入しています。これは、国民の生活に影響する予算案や法律など大事な事柄を、一つの場(院)で決めるより、二つの場がそれぞれチェックしながら慎重に決めるためです。
 参院は被選挙権の年齢が高く、任期も長く、そのうえ解散がありません。これは、見識のある議員がじっくりと長い時間をかけて調査と審議をする役割が期待されているからです。
 このため、参院は「良識の府」「再考の府」と呼ばれ、衆院の決めたことに行き過ぎがないかチェックしたり(抑制)、衆院の足らない点を補う(補完)ことが求められています。
 <制度>
 ▽参院の定数は242人です(衆院は475人)。
 ▽参院の任期は6年で、3年ごとに半数ずつ選び直します(改選)。解散はありません(衆院の任期は4年で、任期途中の解散があります)。
 ▽参院議員に立候補できる年齢(被選挙権)は満30歳以上です(衆院は満25歳以上)。
 『選挙区と比例区へ1人が2票投票。来夏から満18歳以上が投票できます』
 参院議員は、選挙区と比例区(全国単位)から選出されます。
 有権者は選挙区と比例区の両方で投票することになります。
 <投票方法>
 ▽選挙区では、「候補者名」(個人名)を書いて投票します。
 ▽比例区(比例代表)は「非拘束名簿式」という方法で行われていて、投票は、「候補者名」(個人名)もしくは「政党名」のいずれかを書いて投票します。
 <当選順位>
 ▽選挙区では、選挙区ごとに得票数が多い候補者が選挙区ごとに定められた定数の人数だけ当選します。
 ▽比例区の非拘束名簿式とは、まず、政党が当選順位を付けない候補者名簿(非拘束名簿)を作成します。投票の結果、その名簿に載っている「候補者名」の得票数と「政党名」の得票数を合計した総得票数を基に、比例区分の議席を各政党で比例配分して議席(当選者)数を決めます。そして、各政党の候補者名簿のうち、候補者名での得票数が多い順番に当選が決まっていきます。
 <選挙期間>
 衆院と参院の選挙期間は異なっています。衆院選は12日間ですが、参院選は17日間になっています。
 <選挙権>
 公職選挙法が改正され、来年夏の参院選から選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられます。これにより新たに約240万人が有権者となります。18歳選挙権は、公明党が45年以上前から一貫して実現に取り組んできました。
 『攻めの戦いで大勝利を』
 公明党は来夏の参院選に向け、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7選挙区で7人、比例区で6人を公認しています。
 今月16日の全国県代表協議会で井上義久幹事長は、参院選に向けた今後の取り組みについて、「次の50年へ揺るぎない党の基盤をつくる戦いだ」と強調。特に7選挙区に関しては、「予断を許さない極めて厳しい選挙だ」として、議員率先の活動で党勢を拡大していこうと呼び掛けました。
 また、山口那津男代表は、「7選挙区への挑戦は過去最多であり、かつてない攻めの選挙戦となる。全議員が総立ちとなって、7選挙区完勝、比例区を含め歴史的な大勝利を成し遂げよう」と力説しました。