【花蓮】蓮は泥より出でて、泥に染まらず。将来や恋に揺れる心は出逢いによって成長の糧に。

 霞ケ浦湖畔―――切なく咲いた恋ものがたり。
 霞ケ浦の美しい風景のなか、蓮根農家の将来を担う青年と日系タイ人女子留学生、そして青年の幼馴染の織りなす淡い恋のラブスートリー。
 主演の青年・周平は、俳優三浦友和と元歌手山口百恵の次男・三浦貴大が、日系タイ人女子留学生・カレンを茨城県鹿嶋市出身の歌手で女優のキタキマユが、青年の幼馴染・陽子をやはり茨城県出身の浦井なおが好演します。
 脚本、監督は、五藤利弘。「モノクロームの少女」「ゆめのかよいじ」など地域に根ざした映画からコメディかせらヒューマンドラマまではは広く手掛けている。「天心」「サクラ花」の松村克弥監督とは10年以上一緒にドキュメンタリー番組に携わり、松村監督の紹介で霞ケ浦の風景に心惹かれていたと話す監督です。
 原作は、パトリス近藤氏の「花蓮―バンコク~来た女」であり、聞くところによると元茨城大学特認教授ので現在茨城県環境科学センタヘ嘱託職員の沼澤篤氏のようです。
 映画は、周平(三浦貴大)が、東京の大楽を卒業後、地元霞ケ浦西岸の地方都市で「家業の蓮根農家を継ぐかどうか」という将来に迷いながら、幼馴染陽子の再会に恋心を再燃させる中、日本に留学するも夜はホステスとしてアルバイトするタイ人ホステス「カレン」と出会い、次第に惹かれていくさまを丁寧に描いています。結末は、映画をご覧頂かなくてはなりませんが、タイのお祭りで夜空を舞う提灯・コムローイに思いを込めて放つ様子が象徴しています。
 オール茨城ロケ作品。2011年に撮影が終了して居ましたが、今ここでロケ地での上映が始まりました。土浦市では、土浦セントラルシネマズで上映中です。
 私の実家である土浦市沖宿町に向かう霞ケ浦湖畔の堤防や手野町の居宅、更に筑波山神社やかすみがうら市と行方市を結ぶ霞ケ浦大橋など、まさに映画タイトルのままにこの映画が撮影されたことが分ります。
 茨城県発の、ましてや土浦市周辺撮影のラブストーリーを是非ともご覧ください。
 

映画「花蓮」チラシ

 

2016年01月03日16時27分24秒0002