【公明党】日本政治の座標軸めざす 中道の旗をさせに高く掲げ

 公明新聞の2016年1月1日の社説は、「日本政治の座標軸めざす 中道の旗をさらに高く掲げ」を掲げ、今年の日本政治の方向性と公明党の役割りを明確にしています。
 私も、この社説のごとくこの一年を走り抜きたいと思います。是非、お読みください。
 新しい年が明けた。今年は申年。1956(昭和31)年に次いで戦後2度目の丙申だ。1956年といえば、公明系の無所属候補が参院に初進出した年でもある。十二支の「申」は「伸びる」が語源で、体が軽快に伸び伸びと動く「猿」を重ねたとされる。課題・懸案が山積し身の引き締まる新年の船出だが、「希望と安心の日本と世界」を創るため、伸び伸びと闘い勝利する1年にしていきたい。
 昨年は、保守・中道連立政権のもとで、政治がグイッと前に進んだ年だったと言える。2年越しの議論を経て平和安全法制が整備され、軽減税率も食品全般と新聞を対象とすることでまとまった。また、冷え込んでいた中国や韓国との関係も改善の方向に向かっている。今年は、こうした「前進」「好転」の流れをさらに加速し拡大していかなければならない。
 政治・政治家の国民に対する責任は、「何を言ったか」ではなく「国民のために何をなしたか」である。「自分がしたことで最も重要なことは、米国がインフレや経済危機に陥らないで大変な時代を乗り切るのに貢献したこと」とは、「不確実性の時代」など数多くの著作があるガルブレイスの述懐だ。本を書いたことよりも第2次大戦中に米政府の政策責任者として国民に貢献したことを誇りに思うとの言葉からは、苦難を乗り越え、成し遂げた自負が伝わってくる。
 ガルブレイスの言葉を引いたのはほかでもない。1月4日に召集される第190通常国会は、経済再生や地方創生、子育て・介護など国の針路を左右する重要案件が立ちはだかる中で、政党・政治家の真価が厳しく問われる国会となるからだ。公明党は、政権与党として課題に真正面から向き合い、丁寧に説明責任を尽くしながら、「合意形成の政治」を進めていく。夏に参院選を控え、激しい与野党攻防が予想されるが、与党、野党という前に、国民の生活、利益を守ることが最優先されるべきだ。
 公明党が「合意形成の政治」を推進できるのは、中道主義の党だからである。中道とは、理念としては、生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義。路線としては、日本の政治における「座標軸」の役割を果たすことをめざす。具体的には、(1)左右への揺れや偏ぱを正し、政治の安定に寄与する(2)不毛の対決を避け、国民的な合意形成に貢献する(3)諸課題に対し、解決のための新しい政策提言を行う―というものだ。
 一昨年11月の「結党50年」に際しては、「時代は限りなく中道志向」「左右にブレすぎないよう中道の基盤をもっと分厚く」「中道とは政治の王道を歩むということ」など、識者の声が数多く寄せられた。党綱領に中道主義を明記した唯一の党として、公明党は中道政治への期待に応えていかなければならない。
 年明けとともに戦いの火ぶたは切られた! 今夏の参院選は、新たな飛躍に向けて党の揺るぎない基盤をつくる極めて重要な選挙となる。あの「まさかが実現」から60年。「大衆とともに」の立党精神を深く胸に刻み、中道の旗を高く掲げて、まっしぐらに前進していこうではないか!
 

DSC03100