ボランティアバス・寄り添うためにも、体感と共感が大切。ボラバスに感謝します。

 宮城県災害ボランティアバス(ビィーフリー石塚観光・茨城県社会福祉協議会共催)にて、宮城県東松島市に、災害ボランティア活動に参加して参りました。
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 午前5時に那珂市役所前を出発。
 バス2台、約80名の参加者には、茨城県内のみならず東京から、同社のホームページやツイッターを見ての参加者もいたようです。
 バスは、常磐・磐越・東北・仙台南部・三陸道を経由して、東松島ボランティアセンターに向かいました。
 仙台南部道から見る海側の風景は、仙台空港方面でもあることから、それは『根こそぎ』家々が喪失している風景でした。散乱する大木が根っこから引き抜かれて横倒しに綯っている姿を『根こそぎ』といわずして他に表現できません。
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 東松島災害ボランティアセンターは、仙石線陸前赤井駅前にあります。
 同駅は当然のように使用不可で、仙石線の開通も見通しが立ちません。
 周辺は、海抜も低い土地に見うけられ、海岸線からの距離は相当あるものの津波には弱いのかなとおもわれました。
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 午前中の作業は、道路の側溝の泥出し作業でした。
 
 簡単な機械を使って側溝のコンクリート蓋を外して、泥をスコップで救い出す単純作業です。
 
 すくっては土嚢に詰め、集積することを、まさに人海戦術で行います。
 いや、人海戦術しか方法がないと思われます。
 
 そして、夏になり、泥が固まる前にすべき作業なのです。
 「もう時間がないな。人が足りないな」と感じられます。
 
 また、作業は、どうしても長袖長ズボン、ゴム手袋ゴム長靴、防塵マスクで行う必要があります。
 
 だから夏になっては耐え難い作業になると感じられるのです。
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午後は、津波が2m近くまで押し寄せたお宅の床下の泥出しをして参りました。
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 溜まった泥は、真っ黒でした。
 
 ヘドロのようで、まだねっとりと粘りがありました。
 
 2カ月経って表面はヒビ割れてきたようです。
 
 泥水は、そこかしこから入り、人間の手の届かない細部や奥の方まで入り込んで泥を体積させました。
 
 家の方には、どうしようもない、途方にくれるような状況です。
 
 自らフローリングの床を切って外して待って居られました。
 その悲しみと遣る瀬なさが胸に迫ります。
 
 ここもまた多くの人手が必要です。動ける人が動くべきではないか。
 
 いまこの時こそ動ける人は、動ける喜びをこうしたボランティアで発揮しては如何と思われてなりません。
 私たちボランティア活動は、午後3時に終了、4時に現地出発し帰路につきました。那珂市役所前には、午後8時45分に到着。自宅には9時45分に帰り着きました。
 心地よい風が吹いていました。帰りのバスは、疲れの結果として深い眠りにありました。明日以降は、筋肉痛でしょう。
 それでも、ささやかだけれども、災害地を体感し、共感の心が、広がったと心に染み渡ります。現場に行くことの重要性を再確認しました。