晴天のもと、(仮称)朝日トンネルの貫通式が、土浦市側、石岡市側から採掘した結節点で執り行われました。
朝日トンネルの全長は、1,784m。土浦工区732m、石岡工区1,052m。取付道路を含む全体延長は3,660mに及びます。
路線名は、(仮称)八郷新治線。土浦市小野から石岡市芝内が事業箇所。
土浦市と石岡市が事業主で、茨城県が発注するという少し変則なものです。
全体事業費は、約65億円。茨城県の合併市町村幹線道路緊急整備支援事業の指定を受けることで事業家されました。
平成24年度末(平成25年3月末)供用開始・開通を目指します。
今日は、既に緘口していた土浦工区を目指して石岡工区が掘り進み貫通したものです。
今後、換気システムや舗装工事等が開始されますが、トンネル工事の醍醐味である「貫通」が無事故で迎えられたことに工事関係者の喜びはひとしおのものと拝察しました。
この朝日トンネルの工事請負契約変更の議案が第2回定例会に提出されています。
私を含む地元選出県議は既に聴取済みでしたが、契約額増の議案です。
土浦市工区で3億5,490万円、石岡市工区で4億3,575万円の増額です。
変更理由は、予想以上に軟質の岩盤であったことから崩壊防止の吹付けやアンカーボルトの打ち込みを相当数実施したとの事で、完成に必要不可分なものと考えます。
朝日トンネルは、急勾配なカーブの続き、通り抜けが難しいうえ、冬季は積雪や凍結による通行止めの心配だった朝日峠に代替する交通手段になります。
併せて、「土浦市と石岡市を結ぶ」を言い換えると、学園都市と八郷の田園風景と更に笠間の芸術空間を結ぶ道路として期待されます。ある方が、「茨城ロマンチック街道」と言っていましたが、そんな夢もいいものです。
また、お祝いムードの中でも、重鎮県議の「供用開始後は、県の管理にして~」は、すぐさま両市関係者から、「県議の話は良かった。道路管理は市と言われていたし、管理移管は特例債完済後とも言われていたので~」と反応がありました。
この話題の今後の展開はいざ知らず、これを『政治的』というのでしょうか。
きっと、当たり前のことが当たり前にならない、当たり前のことを当たり前にすることに、何かしらの力学があるのかも知れません。
多くの方が、「トンネル貫通式に参加できることは今後ないね」と言っていました。
その式典で発破点火と、なおらいで鏡開きを、市民の皆さまの代表としてさせて頂きました。あらためて責任の重さを感じています。